X
    Categories: ISSUE

性犯罪を繰り返す男の告白「2度とやらない自信ない」に怒りの声


1992年に東京都と長崎市で女子中学生2人を殺害し、それぞれ懲役17年、同15年の判決を言い渡されて服役していた男が、出所後に移り住んだ広島市でも強制わいせつ事件を起こしました。そのあまりに卑劣な行為に、ニュースを見た人々は衝撃を受けています。

point 0 |
デイリー新潮

2018年6月に長崎で路上にいた下校中の7歳の女児を背後から襲い、腰や尻に軽傷を負わせたとして、強制わいせつ致傷の罪に問われた無職の男(66)の裁判員裁判が今年の2月に行われました。長崎地裁は懲役7年の判決を言い渡し、過去に男が起こした性犯罪にも触れ、「直近の出所からわずか4カ月余りでの犯行で、強く非難されるべきだ」と述べています。そこで記者は、男と手紙のやり取りを始め、その打ち明けた心情から、記者は性犯罪の再犯を防ぐ難しさを痛感したといいます。男は妻子と同居していた1992年、東京都北区で「恋仲だった」という女子中学生を刺殺。逃亡先の長崎市でも別の女子中学生の体を触った上で殺害しています。point 355 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
Very Card

その後、約20年の服役を終えて出所した2013年ごろにも、移り住んだ広島市で強制わいせつ事件を起こして懲役4年の実刑を受けていました。そこで、記者は手紙のやり取りのほかに、男と面会をするため連日のように拘置支所へ通っていたといいます。面会が許される時間は1日30分。男は、160センチに満たない小柄な背中を丸めてさらに小さくし、うつむきがちに刑務所に戻りたくない」「二度とやらないという自信はない」とつぶやいたそうです。男はなぜ罪を繰り返してしまうのでしょうか。「ストレスがたまると過去の犯罪を思い出し、性的な衝動が抑えられなくなる。被害者には、本当に申し訳なく思っている」ゆっくりとした口調でそう語り始めました。point 365 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
JNN

当時、男は地元である長崎で結婚し、妻と2人の子供がいました。東京に引っ越してからも「家族のために寝る間も惜しんで働いた」と語った男は、夫婦のすれ違いから同じマンションに住む女子中学生へ愛情を向けるようになったといいます。しかし、1992年3月、最終的にその女子中学生を殺害に至り「この事件で自分の中の何かが壊れてしまった」と告白しました。出所後に移り住んだ広島市での生活については「孤独だった」「居場所がなかった」と振り返り、広島市で起こした事件について「言ってしまえば憂さ晴らしだった。」と告白ています。さらに「精神的に落ち込むと、自分より弱い人を突発的に襲ってしまう」と明かし、広島の事件で服役中に受講した再犯防止プログラムを通して自分自身を知ることになったそうです。point 389 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
google image

昨年1月に出所して長崎に戻ってきた後も、カウンセラーに指導を受けながら、衝動を覚えた際にどう対処するかを考え、箇条書きで紙を肌身離さず持ち歩き、何度も読み返していたといいます。そのため、「自己分析できたし、もう繰り返さないと思っていた」と自信があったという男は半年もたたずに再び罪を犯してしまいます。その時のことを「故郷の長崎に戻ったのに、親族や近所の人に拒絶されて孤独感が募った」「なぜ寂しいと性犯罪に走るのか、自分でもよく分からない」と告白しています。さらに、「病気ですよね」と諦めたようにこぼし、「獄中で死にたくない。出所後は治療施設に入りたい」と半ば投げやりになっている様子だったといいます。point 361 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
ママスタセレクト

男は幼少期から父親に暴力をふるわれ、兄とも仲が悪く、貧しい生活を送っていた背景があり、家族とは絶縁状態だと強調し「私は長い長い服役中、全くの孤独だった」と主張していました。だからといって人を殺めていい理由にならず、再犯への動機に酌量の余地があるわけではありません。しかし、彼のように服役してもなお、罪を繰り返してしまう人たちは多く存在しています。ネット上では「一番納得してないのは被害者です」などと男に対して怒りの声が殺到し、服役中の対策について「性犯罪者処遇プログラムの改善や、元受刑者のデータベースについての議論、被害者支援の不足など、問題は山積みです。」「性犯罪者への去勢は、再犯防止治療として積極的に認められるべき」「GPSをつけていても意味がないのでは」などの物議を醸しています。point 403 | 1

ADVERTISEMENT