制服にスカートしか選択肢がないことに悩む女性たちがいます。
制服がなくても、会社勤めの女性達はスカートにパンプスヒールを履くよう指導されることが今でも多くありますが、スカートを着用することにより、航空会社、鉄道会社、百貨店など、勤務中の盗撮・セクハラ被害は毎年数多く報告されています。
ここで、問題となっている各企業の制服を一部ご紹介いたします。
見事なまでに膝丈スカート、黒パンプスヒールです。
「おじぎをするタイミングで後ろから盗撮されることもあるから、気をつけてね」
「どうしてスカートを履かないんだ。女のパンツは作業着だろ」
「今日は足が出てなくて、セクシーじゃないね」
「さっき○○さんに対応してもらったんだけど、パンツ見えたんだよねぇ」
このような言葉を、上司や同僚から言われたことのある女性は少なくありません。
一般企業でも、内勤の場合制服を指定される場合が多いです。しかし、内勤の男性は指定の制服がなく、皆スーツ。男女雇用機会均等法が制定されてから30年以上。制服の世界ではまだまだ男女均等とはいかないのが現実です。
航空関連産業で働く人たちの労働組合である航空連合が2019年春、1623人の客室乗務員に機内の迷惑行為などについてたずねたところ、盗撮や無断撮影された経験が「ある」または「断定できないが、あると思う」と回答した人が、合わせて61.6%と約6割を超えました。
深刻なのは、盗撮は被害者が盗撮されたこと自体に気づいておらず、知らないうちに画像が世界中に回ってしまうことです。
エスカレーターや階段でスマホをいじってる男性が居たらだいたい盗撮中
盗撮犯が多いです#盗撮 pic.twitter.com/AbCiCzffH9
ADVERTISEMENT — ばうニャwith零&清水ゆうfromSKB48 (@baucyan1) November 14, 2019
近年、このような盗撮に関するニュースがクローズアップされ、大手企業の中には対策に乗り出しているところもあります。
JAL(日本航空)では2020年4月より、航空業界で初めて、航空運送事業に関わる全部門の制服について新たなデザインに変更することを発表しました。
また、JR東日本も、鉄道会社で初めてスカートを廃止する予定です。新しい制服は2020年5月より着用されます。
今後も、各企業が対策に乗り出し、女性達が不快感を感じず、本来の業務に専念できるようになれば良いものです。