白い車を道路に停めて凄みをきかせながら歩いてくる男と、傍らでその様子をガラケーで撮影している女。そして「あおり ダメ 絶対」の文字。これはどこかで見たことがある場面…。愛媛県在住の中学2年の男子生徒が夏休みの宿題で描いた交通安全ポスターがSNS上で話題になっているようです。
細かいこだわり
「必死で書きよるな思って見たらこれは」と26日に弟の作品を兄のぽーちさん(@kureyonbooti)がツイッターに投稿すると、11万のリツイート、33万のいいねを集めました。
弟が書いた交通安全ポスターが面白すぎて腹痛いわwwwwww
必死で書きよるな思って見たらこれはwwwwしかもナンバープレート[230](ふみお)は流石に天才www#宮崎文夫 #喜本奈津子 #煽り運転 #交通安全ポスター pic.twitter.com/dLT0BaPyfaADVERTISEMENT — ぽーち (@kureyonbooti) August 26, 2019
コメントには「時事ネタを盛り込むとは天才!」「金賞!今すぐプリントして全国に配布!」「子供らしい絵のタッチながら、すごくストレートに伝わるし、ポスターにして全国の警察署と高速道路に掲示して欲しい」という称賛の声も多数届いているようです。
茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件で、容疑者の男と同乗していた交際相手の女が茨城県警に逮捕されました。被害男性の車を停車させ、顔面を5発も強打した凶暴な事件でした。被害者のドライブレコーダーに、犯行の一部始終が録画されていたことで、各局のニュースやワイドショーで繰り返し放送されました。そしてドライブレコーダーの映像で驚いたのは何も大人だけではなかったのです。point 246 | 1
学校へ提出する前に弟のポスターをツイッターに投稿した兄は「ポスターはほぼ一日掛けてゆっくり書いていました。まず発想がすごいなと思いました」と驚いていた様子。さらに、弟が茨城で起きた事件を題材にしようと思った理由について、「インパクトが強くひと目見れば分かると言うようなポスターを描きたいと考え描いたそうです。弟はテレビでドライブレコーダーの映像を見て、昔あおり運転の事故で人が死んでしまう事故があったのに、まだこんなことをする人がいるんだと言っていました」と話しました。point 299 | 1
さらにポスターには素晴らしい細かい描写も。「ナンバープレートは、本当のナンバーを書いてはいけないと考えていたところ名前がちょうど数字で表せることに気づきこれにしたそうです」と容疑者の名前を数字で表していたのです。
強烈なメッセージ
本来、大人は子どもの見本にならなければならない存在です。それなのに、何度事故が起きても一向になくならないあおり運転。今回の常磐自動車道のあおり運転も同様です。今回の中学2年生が描いた「あおり ダメ 絶対」のポスターは、現代の大人への強烈なメッセージとなった事でしょう。