イギリスのノーサンバーランドの沖にあるファーン諸島には、たくさんのハイイロアザラシが暮らしています。
医師でダイバーであるベン・バーヴィルさんは最近、この島でダイビングを楽しんでいました。
当時1頭のハイイロアザラシと1時間以上も一緒に踊ったり、遊んだりして、楽しい時を共にしていました。
それから2週間後、バーヴィルさんは再びこの島を訪れました。
海に潜って10分ほど経った頃、どこかから1頭のアザラシが近づいてきました。
そして、なんと、ムギュッ!とバーヴィルさんに抱き着いてきたのです!
それは…
そのアザラシは、2週間前に一緒に遊んでいたアザラシだったのです。
バーヴィルさんによると、ファーン諸島には5千頭以上のハイイロアザラシが暮らしているそうです。
よって、ダイビングをしていると、アザラシと出会うことはよくあるそうです。
数が多いために同じアザラシをもう一度見ることはめったにないそうで、だからこそ今回の再会は衝撃だったのです。
「覚えていますか?あの時にご一緒したアザラシ」です!と言っているように、近づいてきたアザラシはバーヴィルさんの胸の中に入り込んだのです。
そして、頭をクリクリと押し付け再会を喜んだのだそうです。
アザラシは「海の犬」とよく言われます。
この姿はまさに犬、もしくは猫、バーヴィルさんに甘えているのです。
アザラシも優しくしてくれたり、一緒に楽しく遊んでくれたりした人間のことを覚えているようですね!
バーヴィルさんによると、今まで18年間、ひとなつっこいアザラシたちが泳ぎ方を教えてくれようとしたり、仲間になりたそうに近づいてきたりして、その触れ合いに癒されてきたそうです。
しかし、一方、医師で専門家でもあるバーヴィルさんは警告を伝えています。
ハイイロアザラシは、口の中にマイコプラズマや連鎖球菌細菌がいる場合があり、よって、感染症を引き起こす可能性があるので、むやみに接触しない方が良いそうです。
専門家ではない限り、野生動物とは近くで楽しむ程度の範囲にとどめておいた方がよさそうですね。
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