乃木坂46の松村沙友理さん(28)が13日をもって、グループを卒業しました。白石麻衣さんや橋本奈々未さんと並んで「御三家」と称され、人気を博した一方、スキャンダルで世間を騒がせたこともありましたね。スキャンダル後、そのまま卒業かと思われましたが逃げずに向き合いアイドルを全うした松村さん。そこには周囲の支えがあったといいます。
2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。デビューから卒業まで27枚すべてのシングルで選抜入り。同じ1期生で卒業した白石さん、橋本さんとともにファンから「御三家」と称され、結成当初からグループを引っ張ってきました。
明るいキャラクターと愛らしい表情で、なくてはならない存在になった松村さん。
残念ながら、彼女のアイドル人生がただ〝笑顔〟ばかりかといえば、決してそうではありませんでした。
松村さんといえば、数年前のスキャンダルを思い出す方も多いはず。14年10月に週刊誌に異性スキャンダルが報じられ、集英社に勤める妻子ある編集者と複数回デートし、松村さんの自宅の前で抱き合ってキスをする様子などをキャッチされていました。
芸能プロ関係者は「当時、責任を感じ、思い悩んだ松村は活動休止や卒業を申し出たが、スタッフとの話し合いの末に思いとどまった。ラジオやテレビ番組で涙ながらに謝罪。最近はスキャンダルが起きてもスルーするケースが増えていますが、松村は逃げずに向き合うことを選んだ」と話します。
結局、スキャンダル後もグループに残ることを選んだ松村さん。しかし、武器である笑顔に激しいバッシングが起きたといいます。
出版関係者は「活動中に少しでも笑顔を見せると、ネット上で『なに笑ってんだ!』と厳しい声が殺到し、人前に出ることが怖くなってしまった」と当時の状況を語りました。
ノイローゼに陥るほど追い込まれ、メンバーとの関わりを避け、楽屋でも隅っこにいることが多くなっていったといいます。
ですが、そんな松村さんを救ったのは厳しくて優しいメンバーでした。
前述の芸能プロ関係者は「素の松村は後ろ向きで、必死に理想のアイドル像を追い求めていた。活動について悩んでいたこともスキャンダルの要因になった。『相談してよ!』と松村をしかり、何度も話し合ってわだかまりを解消していった。松村の信頼を回復するために努力する姿は、メンバーの見本にもなった」と話しました。
さらに、バナナマンの二人の存在も大きかったとのこと。
松村さんにとって、冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系、15年4月まで「乃木坂って、どこ?」)で、MCを務めてきたお笑いコンビ「バナナマン」の気遣いもとても助かっていたそうです。
松村さん最後の出演となった11日放送の同番組で、設楽統さんはあえてスキャンダルに言及。「昔、いろいろあって苦労したメンバーで。笑ってる松村が戻ってきてくれなきゃ寂しかったけど、ちゃんと頑張って、また戻ってきてくれたからすごい良かったよね」と声をかけ、松村さんも「笑うのが怖かった時がある」と正直に話し、バナナマンのお二人に感謝しました。
近年はスキャンダルがあったことも忘れさせるような元気で笑顔な姿を見せていた松村さん。卒業後も芸能界に残るとのことですので、今後の活動に期待しています。