『サザエさん』は1969年の放送開始以来、多くの人に愛される国民的アニメです。現代では当たり前となった、スマートフォンやパソコンが登場せず、昭和・平成・令和と時代が移り変わる中でも「変わらない」家族のあり方を描いています。だが、いま磯野家では「異変」が起きているといいます。
ネット上で、カツオへのしつけが変わったことを指摘する声があがっているのです。特に、その変化は波平に顕著に現れている様子。
サザエさんを子供頃から見ているという40代の男性は、「この10年間でカツオを厳しくしつけるシーンが減った印象を受けます。波平がゲンコツをしたり、長時間正座させてお説教するのをほとんど見なくなりました。サザエがカツオの耳を引っ張ったり、『ここで反省しなさい!』と物置に閉じ込めるのも昔に比べて減った気がします」と語っています。
ご存知、カツオはずる賢くて機転が効く腕白な性格。その都度、波平は「バカモン!」と一喝して、頭をゴチンとするなど「昭和の親父」を代表するような厳しいしつけでおなじみですよね。だが、ここ数年ゲンコツや長時間説教するシーンが激減しているのです。point 237 | 1
ネット上でも、「波平さんのゲンコツが無くなったのは時代だな」「波平のゲンコツ久しく見てない気がする」「怒鳴るのも減ったイメージ。細かい部分で結構時代に合わせてると思う」など、カツオに対するしつけの変化を感じる人の声が多数あがっていました。
あるテレビ局関係者は時代の変化が背景にあるのではないかと推察しています。2000年代後半からテレビで暴力的な企画や描写を扱うことに対する見方が厳しくなりました。子供にゲンコツしたり、物置に閉じ込めるといった昔は当たり前だったしつけも、今は”暴力”と受け取られる可能性もあります。これは『サザエさん』に限ったことではなく、ドラマでも親がしつけのために子供を殴ったり、叩いたりするシーンは昔に比べると随分減ったようです。point 267 | 1
細かい設定が変わったとはいえ、『サザエさん』はいつの時代もお茶の間を笑顔にさせてきました。これからも、家族揃って楽しめる番組を届けてくれるアニメであってほしいです。
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