今でこそ芸能界のみならず、一般社会においても「オネエ」というい存在が認知されるようになっていますが、以前はそういった性癖を持っている人は「本当の自分を隠しながら生活をする」という状況を余儀なくされていました。「ホモセクシュアル」「ゲイ」といった性的趣向を持っている人は、同性からは元より異性からもひどく嫌悪されてしまうことも珍しくなく、普通の生活を送るためには隠さざるを得ない状態になっていたわけです。
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ところが、メディアには時々そういった趣向を持った人が登場します。一般的にはあまり認知されない存在と思われていた人たちですが、いわゆる「新宿二丁目」界隈では同じ趣味趣向を持っている人が集まる空間が出来上がっていました。限定的ではあるものの、そこでは自身の性的趣向をオープンにすることができる空間があるとして認識が広まっていくとともに、メディアで頻繁に取り上げられるようになったことからブームが始まりました。
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少し前、人気男性俳優が自身のホモセクシャリティーを暴露されてしまったことなどを理由に、芸能界から姿を消した出来事がありました。性的趣向に対して寛容になっている現代ですら大きな精神的苦痛を感じる状況がなくなったというわけではなく、「大丈夫な人」「そうでない人」の二極化が出来上がっている状態です。「性同一性障害」などの障害を抱えている人ほど、「そうでない人」に該当する可能性があります。
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以前、「男性であることを隠して女性モデルとして紙面に登場したモデル」がいました。名前は「佐藤かよ」といい、現場で実際に撮影をしている最中ですら、誰もが佐藤かよが男性であることに気が付かなかったわけです。一向に気付かれることがなかったわけですが、あるとき彼女は告白をします。「自身が男性である」ということを告白した佐藤かよに注目が集まり、連日テレビ、ラジオ、雑誌に写真集などに引っ張りだこの状態になりました。
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男性であることが知れ渡ってからもなお、彼女は多くの男性から「かわいい」「きれい」といわれる状態を維持していて、非常にセクシーなグラビアなども発表することになりましたが、きわどい写真を見ても「男性だ」という事実が信じられないほどの美貌をあらわにしていました。本来、男性が女性にしか見えないような状態を手に入れるためには、さまざまな努力が必要です。エステに通い、日々のストレッチや美容対策を行ってもなお、ほとんどの男性は女性らしい外見を身に付けることはできません。佐藤かよのように、稀に天性の素材を持って生まれてくる人もいますが、それでもなお「整形」などの力を借りる必要が出てきます。
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とはいえ、それはあくまでも「男性として女性らしい体を手に入れるために必要なこと」という意味です。たとえば、「二重まぶたにする」「鼻を高くする」「あごを細くする」といったものを指しているわけではなく、「女性ホルモンを注射する」「豊胸手術によってバストを作る」「性器転換手術を行う」といったことを指します。
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細かい言い方をすれば、どれもこれも「整形」に該当する行為です。そのため、「佐藤かよは整形しているのか?」と聞かれればそうだと言わざるを得ない状態になりますが、顔の作りを大幅に変えたことで女性として評価される容姿を手に入れたわけではありません。端的にいえば、「整形をしていない」といっても過言ではないということです。すでにテレビ番組の第一線に登場することは少なくなっていますが、CS放送などでは番組を持つなどの活躍を続けています。年齢を重ねるごとに「劣化」が進んだと言われていますが、それでもなお男性とは思えない美貌を維持し続けています。