昨年9月に肺がんのため死去した落語家・六代目三遊亭円楽さんの弟子で、二ツ目の三遊亭楽㐂が今年1日、自身のツイッターを更新し、落語家を廃業することを発表しました。
廃業のお知らせ pic.twitter.com/kRe7RcQIq3
— 三遊亭楽㐂 (@sanyuteilucky) January 1, 2023
楽㐂は「廃業のお知らせ」として文書を投稿しています。理由として「僕は落語が好きで落語家になったわけではなく、円楽が好きで円楽の弟子になりました。優しい一門会でしたので、他のお師匠様の所へ行けば落語家で居させていただけたとは思いますが、円楽の弟子ではなくなります。真打ちまで頑張るのが親孝行だと思いますが、頂いた楽㐂という名前を変え、別門下の弟子を名乗る事は僕には出来ませんでした」と、円楽さんへの深い敬意と愛情をつづりました。
さらに、約10年前、円楽さんに会いたい一心で麻布十番のバーでアルバイトをし、念願叶って弟子入りにこぎつけたことなども綴り、「師匠、おかみさん、感謝しかありません。本当にありがとうございました」と謝意を示しました。
ファンに向けては「本当に申し訳ありませんが、円楽の弟子のまま終わらせてください。世界で一番大好きな人の弟子のまま終わらせて下さい」と思いを吐露。今後は実家の工務店で一から修業することも明かしています。楽㐂はアップフロントエージェンシーの所属などを経て、2012年4月に円楽門下に入門し、16年6月に二ツ目に昇進していました。
ネット上では「とても人情ある記事で涙が出そうになりました。人に惚れ入った世界、その方がいなくなったのは大きいですよね。続けるべきだという人もいるかもしれませんが、このお弟子さんの気持ちは天晴れだと私は思います。」「本当に師匠思いでなければこうはならないだろう。落語家としての活躍を見ることができないのは残念だが本人の意志が尊重されるべきだし彼の第二の人生が良いものになって欲しい」という声が上がりました。
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