日本中を震撼させた神戸連続児童殺傷事件。犯人が14歳だったこともあり、今でも風化されない少年犯罪のひとつとして認識されています。犯人は自分を酒鬼薔薇聖斗と名乗っていましたが、少年院を出たその後、現在は何をしているのでしょうか。ご紹介します。
最悪の少年犯罪!神戸連続児童殺傷事件、酒鬼薔薇事件とは?
写真:endia.net
1997年に起こった事件、「神戸連続児童殺傷事件」。数ヶ月に渡り行われた犯行で2名の小学生が死亡し、3名の小学生が重傷を負いました。しかも、この事件はただの通り魔的犯行ではなく、殺害した児童の首を自分の通っていた中学校の校門に手紙を咥えさせて晒すという非常にショッキングなものでした。当時、マスコミは成人男性の犯行ではないかと報道していましたが、逮捕されたのは当時14歳の少年。殺害し、首を切断した被害者男児とも交流があったということもあり、逮捕後はその異常性が多く報道されることになりました。「少年A」と名付けられた酒鬼薔薇聖斗は逮捕後、少年院に入院しますが、退院後は全国各地から「この近くに住んでいるらしい」と噂が出るなど、まるで都市伝説的に扱われるようになりました。point 432 | 1
酒鬼薔薇聖斗の手記『絶歌』
写真:www.j-cast.com
退院後、沈黙を貫いてきた酒鬼薔薇ですが、その沈黙が破られたのは2015年。32歳になった酒鬼薔薇は突然、自分の半生をまとめた手記『絶歌』を出版しました。その内容は犯行時、逮捕時の心境や少年院での様子、少年院を退所したのち酒鬼薔薇がなにをしていたかが稚拙につづってありました。全国を転々としながら日雇い労働者として働いたり、溶接工をしたりしながら孤独に生きてきたという内容は、まるで自分が事件の加害者というよりもあたかも被害者であるかのような意識の元に書かれており、多くの反響を呼びました。point 330 | 1
『絶歌』が出版された経緯とは?
写真:ivystar.jp
もともと『絶歌』は2012年に大手出版社幻冬舎に酒鬼薔薇によって持ち込まれたものでした。幻冬舎社長は本を出版するにあたり、「贖罪意識を持つ」「実名で書く」「遺族に事前に挨拶をする」という条件を酒鬼薔薇に出していましたが、原稿を修正する修正する過程で幻冬舎からの出版は取りやめになり、代わりに紹介された太田出版から刊行されることになりました。太田出版から出版された『絶歌』は幻冬舎社長から出された条件を守られてはおらず、作者名は「元少年A」で、被害者遺族の許可なく出版され、バッシングの対象になりました。point 335 | 1
酒鬼薔薇のその後!結婚しているとの情報も
写真:twitter.com
『絶歌』出版後の酒鬼薔薇は自身のホームページを作成し、自分の描いたイラストを掲載。また、有料メルマガの配信も試みましたが、すべて失敗に終わっています。また、漫画家・小林よしのりの情報によれば酒鬼薔薇は現在結婚して子どももいるといい、家庭を築いているとのこと。一般人なので現在の居住区は不明ですが、近所に住んでいたらと思うとぞっとしてしまいますよね。
まとめ
写真:pinky-media.jp
史上最悪とも言われた少年犯罪「神戸連続児童殺傷事件」を起こした酒鬼薔薇聖斗についてご紹介してきました。非常にセンセーショナルな残忍なこの事件。決して風化されることはないのではないでしょうか。手記『絶歌』を出版するまでは息を潜めて生きていたようですが、『絶歌』出版後はホームページを作ったりなど、自己顕示が見られるようになりました。現在は子を持つ父親になったようですが、再犯にだけは手を染めないようにしてほしいですね。point 284 | 1