桜島は鹿児島県にある山で、鹿児島市からはおよそ10キロほどの場所に位置しています。これまでに桜島は何度か噴火してきましたが、そのたびに火山灰による様々な悪影響が聞かれます。農作物は火山灰で出荷できない状態になったり、洗浄に一手間かかるとも言われ、また健康被害も気になるところです。桜島が噴火するたびに、鹿児島県民は火山灰への対処を考えなくてはなりません。桜島の近くで生活するからには、うまく付き合っていく必要があるでしょう。
火山灰が降り注いだ時の掃除について
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桜島が噴火して火山灰が降り注いだとなると、やはり火山灰の掃除が必要になります。理想としては灰が舞わないように湿らせたものをシャベルですくいとる方法が一番ですが、シャベルですくいやすいような加減で灰を湿らせることはなかなか難しいでしょう。水が多くなれば泥のようになり取りにくくなり、反対に水ですべて流してしまうと今度は下水に詰まってしまいます。雨上がりでやや湿った状態のときにすくい取るのがよいといえますが、そんなに都合よく雨は降りません。そのためこれは少しのほこりはあきらめて、マスクをして掃いてしまうしかないでしょう。掃除した後の灰については、鹿児島県ではきちんと集めて捨てる場所が決められています。灰は植物などに悪影響が出る可能性もあるので、むやみに庭に撒いたりはしない方がよいでしょう。
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そして厄介なのが車に積もった灰の掃除です。フロントガラスに灰が積もってしまうとワイパーをかけることができないので、洗車場まで前が見えない状態になってしまいます。そのため事前に車のフロントガラスの灰を除去することができるアイテムをそろえておくとよいでしょう。水でフロントガラスの灰だけを洗い落としてから、洗車場に洗いに行くという方法が一番良いといえます。エアダスターを用意するのもよいですが、ペットボトル式の加圧式スプレーもお薦めです。
火山灰から体を守るために
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火山灰には硫黄をはじめとした普通の砂には含まれていないような成分も多く含まれているといわれています。そのためできるだけ吸引しない方がよいでしょう。もしも外出しなければならない時はマスクは必須アイテムで、さらには頭皮にダメージを与えるともいわれているので、帽子をかぶるのもよいでしょう。
鹿児島県民の中にはコンタクトレンズを常用している人は多いかと思いますが、ハード系のコンタクトレンズの場合には火山灰が降り注いだときには、目に入って痛みを伴うこともあるようです。痛みを感じたらすぐにコンタクトレンズは外した方がよいでしょう。もしもいつ火山灰が降り注ぐか心配だという場合には、1日や1週間で使い捨てのコンタクトレンズを用意しておくのもよいでしょう。
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またもしものためにメガネを持ち歩いてくことも大切です。メガネに灰が付着してしまったときには、ガラスよりもはるかに傷つきやすいので、メガネ拭きなどでこすってはなりません。必ず水洗いをし、灰が付いていないことを確認してから拭くようにしましょう。
そしてやはり洗濯物も外に干せなくなってしまうでしょう。火山灰は服についてもたたき落とすことができますが、火山灰を含んだ雨は衣服に染み込んでしまうので十分に注意する必要があります。
また火山灰が降り注いだ日だけではなく、その翌日以降も風で舞い散る可能性も考えられるので、十分に注意しましょう。
まとめ
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火山灰が降り注ぐことによって健康被害などいろいろと心配ごとがあるかもしれませんが、過度に心配する必要はないでしょう。しかし火山の近くに住んでいるのであれば、いつでも対応できるようにしておく必要があります。桜島はいつ噴火するかわかりません。そのため避難袋を用意して、いつでも避難できる状態にしておくことも大切です。避難袋の中身についても定期的に確認し、家族でも避難場所の確認などを徹底しておくようにしましょう。