とある家族の元に、アビニシアンの猫・ディーナちゃんがやってきました。家族は既に4匹の猫を飼っていて、「馴染めずにトラブルが起きてしまったら」と飼い主さんは心配していました。しかし、飼い主の心配をよそに、仲良く過ごしていた猫ちゃん達でしたが、予想だにしないことがディーナちゃんに起きていたといいます。
女の子のディーナちゃんは、ヤンチャな性格をしていますが他の猫たちと一緒に昼寝をしたり、ついて回ったりと上手く馴染めているようでした。しかし、食事の時間になると、異常なほどに食欲が旺盛になるディーナちゃんは、誰よりも早くご飯を平げ、手あたり次第に突き飛ばして、横から奪うってまでご飯を食べようとします。次第に、家に来てからわずか1週間でディーナちゃんのお腹がふっくらとしてきていることに気がついた家族は、さすがに心配になり、ディーナちゃんを病院に連れて行くことにしたといいます。
飼い主さんは緊張した面持ちでいると、触診した先生から「あと少しで生まれますね」と、衝撃の事実を告げられたのです。1週間前にペットショップから連れてきたばかりのディーナちゃんが妊娠していることに、衝撃を隠せない飼い主でしたが、レントゲンには小さな骨格が5体写っていたそうです。それから約10日後、先生の予告通りにディーナちゃんは縞模様やまだら模様のあるの子猫を5匹出産しました。アビニシアンの子であるはずなのに模様のある子猫達…予想外の出来事が続きいたため、飼い主さんはデパートに問い合わせました。
そこで、デパート側がテナントのペットショップに事実関係を確認したところ、ブリーダーの元で妊娠していたことがわかりました。ショップ側は、「そのブリーダーはアビシニアンとアメリカンショートヘアを繁殖しています。生まれた子猫に縞やまだら模様があるなら、おそらくアメショーとのミックスでしょう」と説明し、ディーナちゃんとアメショーの猫が交配したのを見て、お腹が目立たないうちに慌てて手放したのだろうとのことです。しかし、飼い主さんが最も衝撃を受けたのはデパート側の提案だったといいます。
『お客様相談室』の窓口の人が「不良品ですので、母猫、子猫とも当店で引き取ります。もちろんご返金もいたします」と謝罪したのです。デパートとして、“質へのこだわり”や“面目”があるからでしょうか。飼い主は、慌てて「お断りします。不良品だなんてとんでもない。こんなにかわいい子たちが5匹もお腹にいたんですよ!」と拒否したそうです。しかし、ブリーダー側の乱雑な管理には猫達へ被害が及んでいないか心配です。飼い主さんは続けて「ただ、ブリーダーの方には、乱雑な管理を改めてくださるよう、お伝えください」と言って電話を切ったそうです。
このニュースを知ったネットユーザーからは、「生体が「不良品」として扱われることに心が痛みます。」「いいご主人様に巡りあえて良かったけど、出会わず生まれるまでショップにいて出産してたらどうなっていたんだろう?と考えると怖いですね」「不良品だと言われて店に連れてくような人に選ばれなくて良かった。」「ブリーダーと販売店舗は別業者というのが罪の意識を薄めている要因の一つ。」などと様々な意見が上がっていて、物議を醸しています。
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