東京都 有楽町にある居酒屋の1人1万3千円の飲み放題付き食事コース、計17人分の団体予約をしたにも関わらず、無断でキャンセルしたとして、
警視庁丸の内署が11日(月)、東京都在中、職業不詳の小林恒夫男(59)を偽計業務妨害容疑で逮捕したことがわかりました。
FUJI NEWS
無断キャンセルによる飲食店の損害が社会問題化していますが、容疑者が摘発されるのは珍しいといいます。
警視庁試験対策
捜査関係者によると、男は2019年6月29日(金)の夜に、千代田区内の居酒屋に「鈴木」という偽名を使って電話をし、1人1万3千円の飲み放題付食事コース、計17人分を予約したのにも関わらず、当日に来店せず、店の業務を妨害した疑いです。
調べに対し、男は「問い合わせの電話はしたが、予約はしていない」と容疑を否認中とのこと。
この居酒屋の系列店4店にも、同じ日に同じ番号で8~20人分の団体予約があり、いずれも無断でキャンセルされており、
また、いずれも同じ「鈴木」という偽名で予約されていたことから、丸の内署は当初から来店するつもりがなかったとみて、男との関連を調べています。
近年、無断キャンセル被害は深刻化しており、経済産業省の有識者勉強会のリポートによると、損害額は年間2000億円に上るとされております。
特殊詐欺の被害額が年間約356億円といわれていることから、無断キャンセル被害が、特殊詐欺の約5.6倍にあたります。
そして、これから年末年始に向かって、歓送迎会、忘年会、新年会と居酒屋が繁忙期に入ります。今後、このような被害を減少させるためにも、早急な対策が迫られています。
また、このような被害は居酒屋のみならず、様々なサービス店でも起こっています。
年に1~2回ほど、電話でお弁当を何人前も注文しながら来店されない「いたずら予約」の被害にあいます。単にお忘れかもしれないので責めませんが、お弁当の無駄よりつらいのは、電話で予約を受けてくれたスタッフの申し訳なさそうな顔を見なければいけないことだということを、どうか知ってほしいです。 pic.twitter.com/HMMgmkDJvV
ADVERTISEMENT — とんかつ店まるかつ@奈良 (@marukatsunara) November 11, 2019
他の国では、予約時に顧客のクレジットカード番号を控え、24時間前のキャンセルからキャンセルフィーを発生させたり、予約時にクレジットカードで、食事代全額の支払いを事前要求する店(当日支払うのはドリンクとチップ代)等の対策を取っているケースもあります。
日本もそのような対策を取り入れる必要があるのかもしれません。