ミュージシャンの布袋寅泰が12月24日、拠点とする英ロンドンからの帰国をInstagramで報告。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の変異株の感染拡大がとまらず、英国からの入国を制限する措置が執られる中での帰国に、ファンからはほっとする声があがっている。
布袋は20日の投稿で、英国内で変異種の感染が拡大していることから、ロンドンを含む国土が再びロックダウン体制に入ったことを報告。8日からワクチンの接種が始まったという明るいニュースの一方で、危機感がなくならない状況に「収束どころかここから更なる恐怖が広がるのかもしれない。世界はどうなってしまうんだろう」と率直な心境を吐露している。
布袋は2021年1月に日本武道館で公演を予定しており、そのため「日本に帰れるのだろうか」という不安も告白。政府は22日に24日以降、英国からの入国制限を強化すると発表。新規入国者は拒否するという強い措置で、日本人へも出国前72時間以内の検査と証明書の提示を求めている。布袋さんもPCR検査を受け、陰性だったとの結果を明らかにしており、今後2週間の自己隔離を徹底すると強調している。
今回、40周年となる、記念すべきライブに向けて布袋寅泰のホームページには「感謝とエール」と題して力強いメッセージが届けられていた。
感謝とエール
40年間。チャレンジの連続でした。そして僕の歴史はライブの歴史であります。しかし、今年は皆さんに楽しんでもらえるべく国内外で企画していた様々な形でのライブの全てを、
発表もできずあきらめざるを得ませんでした。
「どんな時もあきらめてはいけない。すべては明日の夢に導かれた物語。」
これは僕が音楽に託し続けたメッセージです。
35周年の時のスローガンは『前へ』でした。そして40周年に託した言葉は『とどけ。』。
予期せぬパンデミックによりマスクとディスタンスを強いられた日常で最も大切なことは、心のふれあい。
どんなに離れていても、心に触れることはできる。2021年、1月。武道館から40年分の感謝とエールを世界にとどけます。
Day 1 (Memories) はBOØWY、COMPLEX時代の僕の原点とも言える曲たちを中心に
Day 2 (Adventures) ではソロになってから今に至るまでの長い冒険の道のりを振り返りたいと思います。
新型コロナウイルス感染拡大予防対策を万全に整えての開催となるため、今までのライブとは異なる形となりますが、
初のライブ配信も決定し、多くの皆さんと同じ時間を過ごせることをとても楽しみにしています。
長年ステージを共に作り上げてきた布袋組のスタッフ、そして誰よりも僕を奮い立たせここまで導いてくれた熱きファンの皆さんと共に、
40年目のロックンロール・ドリームを高らかに奏でます。
一緒に心で叫び、胸に秘めた思いを拳に握り、突き上げよう。
カモンエブリバディ!熱くなりましょう。
布袋寅泰
妻の今井美樹とともにロンドンで暮らす布袋は、3月にも緊迫した状況下にあった現地の様子をInstagramでシェア。ロックダウン下にある状況について「終わりの見えない戦いの始まり」とストレスをつづり、スーパーマーケットから売り物が消えた状況を嘆いていました。以降もデモや再ロックダウンなど、日本とは異なる状況におかれる英国の様子を伝え続けており、個人の頑張りでは打開しがたいもどかしさを訴えながらも「みんなで辛抱しましょうね」と呼びかけていました。
「皆さんと会える日を心から楽しみにしています」とつづった布袋へ、ファンは「無事に帰国出来てよかった」「ご無事で何より」と反応。「数日で目まぐるしく変わる状況に、英国から出られなくなるのではないかと、心配しておりました」とやきもきしていたファンも多く、クリスマスイブの帰国を「これ以上ない最高のクリスマスプレゼントです」と喜んでいる。