お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太(43)さんが3日放送のTBS「中居正広のキンスマスペシャル」(金曜後8・00)に出演しました。「不仲だった」というコンビ暗黒期間を振り返り、自身の行いを「俺はクズですね。」と反省しました。
山里亮太さんは、相方のしずちゃんこと山崎静代(41)さんと03年にコンビを結成後、翌年のM-1グランプリで準優勝を獲得し、瞬く間に知名度を上げました。しかしその後、女優としても活躍し始めたしずちゃんとの間に“コンビ内格差”が広がると、嫉妬を感じるようになったといいます。
山里亮太さんは「この子のスター性だけバレるとちょっとまずい。あの子が1人で売れまくる、別に俺がいなくてもいいっていう仕事の数が増えてくっていうのは、あの子が(山里亮太さんを)切るためのカウントダウンが始まってると思う。」と考えるようになったと明かしました。
いわゆる「じゃない方芸人」となった山里亮太さんは真面目な性格から、しずちゃんが番組でボケなくてもちやほやされていることに危機感を感じ、トーク番組等で彼女の打席をどうやったら減らせるかを前日に台本を取り寄せて考えたり、使う当てのない宿題を課してみたりと、しずちゃんに嫌がらせをするようになりました。「カメラがあったらしゃべりますけど、それ以外は一文字もしゃべらなかった。」と、コンビ仲は最悪の状態になってしまいました。
それでもコンビとして多忙を極める中、しずちゃんがやっともらった休日に友人と旅行に行こうとすると、出発直前に長文メールを送り付け「いま旅行に行ってる場合じゃないでしょ。行くなら彼女たち(他の女芸人)が出ているVを全部録画して持って行け。観光するなら、もしブルース・リーの像を見るなら、それで30個エピソード作れ。全部で100個考えてこい。」などと宿題を無理強いしました。しずちゃんはオフを十分に楽しめなかったといいます。
この時の心境を「俺はクズですね。」と反省し「この時は『なに芸能人ぶってんじゃないよ』と思っていた。」としずちゃんへの思いを吐露しました。しずちゃんも「お互いに憎しみあってましたね。」と正直に語りました。
しかしその後、山里亮太さんもブレークを果たすと、その直後にしずちゃんはボクシングに挑戦し始めました。真剣に取り組む姿を見ているうちに、しずちゃんへの思いが変わったといいます。しずちゃんもボクシングにプロ意識を持つ中で「『24時間漫才のことを考えろ』って言っていた山ちゃんの言葉が分かった。」と心境の変化を明かしました。
15年にボクシング引退後、山里亮太さんは自身のラジオにしずちゃんを招待し、コンビの今後について結成10年を超えて初めて真剣に話したといいます。その後16年に再びM-1に出場しました。準決勝敗退となりましたが、その後初の単独ライブを開催するなど、信頼を取り戻した2人はコンビとして再出発を果たしました。