るろうに剣心は1994年に連載が開始され、約5年にわたって非常に高い人気を誇っていた少年漫画です。人を殺さないことを誓った剣客である緋村剣心を主人公として、その仲間たちとともに悪を倒すストーリーです。日本だけでなくアメリカやアジアなど20カ国で単行本が出版されるなど世界的に高い知名度があり、連載終了後もゲーム化や映画化によって剣心とその仲間たちの魅力を楽しんだ人が多くいるのです。
写真:aminoapps.com
そんなるろうに剣心ですが、2017年9月から新章がスタートしました。新章は北海道編と銘打たれ、剣心をはじめとする登場人物が北海道を舞台に再び活躍する様を描きます。北海道編のストーリーは、南の地で死んだと思われていた剣心の妻である薫の父が北海道にいるということが明らかになり、会いに行くために北海道に向かうというものです。まだ始まったばかりなので詳しくは明らかになっていませんが、すでに北海道ではかつて剣心とともに戦った斉藤一が函館に巣くう悪漢と対峙している場面が登場していて、前章の主要キャラクターが北海道に集結しそうな様相を醸し出しています。point 344 | 1
写真:Flickr
前章の主要キャラクターの現在をおさらいしておくと、主人公の緋村剣心は神谷道場で主夫をしています。剣の指導をすることはなく、もっぱら洗濯や食事作りに励んでいます。しかし、まだ自身の技を使うことは出来るため困った人がいれば剣を模した杖で人助けをしています。剣心の妻である薫は道場の師範を務めていますが、子育てに時間を取られているため指導を行う時間は多くありません。それでも道場主として道場を支えている存在です。明神弥彦は神谷道場の師範代になり、指導を一手に引き受けています。剣心一行が北海道に行く際は道場に残ることを伝えましたが、薫は一緒に行ってくれることを臨んでいます。point 349 | 1
写真:matome.naver.jp
また、前章には登場せず北海道編から登場することになる新キャラクターもすでに顔見せが済んでいて、それが外伝で描かれた長谷川明日郎と井上阿爛、そして久保田旭の三人です。長谷川明日郎は前章で明治維新政府打倒を掲げて剣心と激闘を演じた志々雄一派の残党で、志々雄が最後を迎えた場所から志々雄の愛刀を見つけ出して所持しています。居合いの鍛錬を受けたことはないものの、東京に来てから些細な諍いによって警官隊と乱闘になり、剣心が止めに入ったときは志々雄の必殺技を繰り出すなど天性の素質を備えていることが分かります。薫が道場主を務める神谷道場で預かられていて、弥彦の指導のもと剣の鍛練を積んでいます。point 365 | 1
写真:matome.naver.jp
また、長谷川明日郎の友人と言える存在が井上阿爛です。父親が白人の混血児という出生であるため苦労が絶えず、刑務所に収監されていたときに明日郎と出会います。外国に行くという目的のため明日郎が持つ刀を売却して金銭を得ようとしますが、一悶着あった末に神谷道場の預かりとなっています。
写真:matome.naver.jp
久保田旭も同様に明日郎の刀を狙っていましたが、それは派兵家業を行っている里に生まれたものとして受けた命令でした。神谷道場の助けを借りて里を抜けることが認められ、道場で読み書きを教わっています。薫の父が北海道にいることが分かったのは、里の者が旭に下そうとしていた命令の資料に入っていた写真によるもので、剣心たちが北海道に行くきっかけを作った人物とも言えます。
写真:Twitter
前章までのファンにとって大いに気になるのが瀬田宗次郎です。前章のるろうに剣心でも屈指の人気を誇っていたキャラクターで、北に向かうというセリフを最後に登場することがなくなりました。北に向かうのが事実であれば、北海道で剣心一行と再会して今度は仲間とともに戦うという展開も考えられます。
写真:kaketayo.net
北海道編として新たにスタートしたるろうに剣心から目が離せません。