列島を強い寒波が襲う中、一部の学校の校則で生徒の防寒着に制限を設けていることが、毎日新聞の情報公開請求で判明しました。ネット上でも大きな物議を醸しています！
「ブラック校則」と呼ばれる学校での理不尽なルールは各地で社会問題化しています。では、なぜ、防寒着はだめなのでしょうか。「寒いっす。他の生徒でコートを着て学校に行ったら、先生から指導を受けているのを見たこともある」。
1月中旬、寒空の中を詰め襟の学ラン姿で歩いていた鹿児島市立の高校に通う3年生の男子生徒（17）が打ち明けた内容が衝撃でした。この生徒は登下校時にコートなどは身に着けず、学生服の中にセーターや高機能な肌着をまとって寒さをしのいでいるというのです。
鹿児島市教委に2022年度の市立高校の校則を情報公開請求したところ、この男子生徒の学校則にはこう記されていたといいます。「オーバー・ジャンバーコート等の着用は認めない。ただし、生徒指導部の異装許可がある場合はこの限りではない」。許可なく防寒着を着用することが、禁止されていることが明らかになりました。情報公開請求で明らかになった鹿児島市立高の校則を調べると、防寒着の着用に男女差を設けている学校もありました。point 266 | 1
「男子のコート類の着用は認めない。ただし、遠距離通学や病気の場合は、学級担任を経て学校の許可を得ることができる」「女子のコートは、本校指定のもののみ可とする」。女子はコート着用を認めるが、男子は原則不可とする内容。では、なぜ、校則でコートなどの着用を制限するのでしょうか。冒頭の男子生徒が通う高校に取材すると、教頭からはこんな回答があったといいます。point 237 | 1
「昔からある校則なので、目的は分からない」
「生徒は制服の中に着ることで防寒しているし、朝に学校に電話してコート着用の許可を取れば、着ていくこともできる」
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段階的に校則は見直す予定だが、具体的な日程は決まっていないといいます。寒暖の感じ方や体調には個人差があるにもかかわらず、画一的に統一することは、子どもの健康を害することにもなりかねないでしょうね。ネット上では議論が繰り広げられています。
「生徒の健康や人権を害するような校則の有無をチェックするためにも、外部機関が調査して、問題があれば自治体に報告し、その校則を見直すというような、具体的な動きが急務なのではないか。」
「これを平然と言えてしまう教員の認識を疑う」
「防寒対策のアウター着用ぐらい認めたら良いのに。 今の社会性から、生徒側も生徒会を活用して、議論を活発化すれば良い」
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