ビートたけしさんが昔ラジオでしゃべっていた“オイラが知っているスーパースター面白列伝”というものがあります。それは、たけしさんが自身の経験から、スーパースターたちの裏話・小話を披露するというものなのですが、その内容があまりに濃いのでまとめてみました。
ガッツ石松、村田英雄、ジャイアント馬場、和田アキ子、ポール牧、松尾雄治、大橋巨泉など、さらにマニアックなところでは、白木みのる、ジョージ川口、前田隣など、たけしさんの話に登場する人たちの多さはすごいです。
そして驚くのはその一人ひとりのスーパースターのなのです。例えば、内田裕也さんの爆笑エピソードだけでも10以上はあり、その他の方々も、5や6はすぐにエピソードがでてきてしまいます。さらに驚くのはそれらの話が常にアップデートされ続けているということなのです。
最近では、「あっ、ガッツさんならあれもあるわ」とはじまった話が以下です。
「昔よ、○○さん(歌手で役者)が、『ガッツさん、やっぱりガッツさんくらいになると、今でもパンチは簡単によけられます?』って聞いたら『素人のパンチなんて簡単によけれるね。ちょっとやってみな』って言って、○○さんにパンチ出させたら、思いっ切り顔面にストレートが入っちゃって、鼻血噴き出したガッツさんが『おい、もう1回やってみろ』って本気になっちゃって、○○さんのパンチにカウンター合わせて、殴ろうとしたんだから」point 240 | 1
こんな話がすれ違いざまにすっと出てきてしまうのですから驚きですよね・・・!
そしてたけしさんの記憶のストックはスーパースターたちだけにとどまりません。このような話は素人の人たちのおもしろ話もたくさんあるのです。現在、絶賛放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~オリムピック噺~」に出演しているたけしさんが撮影の際の話をしている際に、「NHK」といったワードがきっかけになったのか、始まった話がこちらです。point 255 | 1
「昔、NHKの近くにうなぎ屋さんがあってよ。そこの親父がまたインチキなんだ。そこの親父がとにかくNHKのことは何でも知ってるって言うんだよ。だから『やっぱり松平さん(当時のNHK人気アナウンサー・松平定知さん)なんかもよく来たの?』って聞いたら、『あっ、松平? あいつもよく泣いてたな、俺の胸で』だって。それで面白がって『島会長(当時のNHK・島桂次会長)は?』って聞いたら『島か? あいつも俺の胸で2回泣いたな』だってよ。もうウソばっかつくんだよ」point 225 | 1
こんな話が常にあふれでてくるビートたけしさん。周囲にいる方々はこんな話を常に聞けると思うと、とても贅沢なお笑い講座のようですね・・・!そして芸人だけでなく、すべての人に必要なトークスキルのように思います。