以前、高校生のキラキラネームの改名報告が話題になりました。
「王子様」と名づけられた山梨県甲府市の高校生の赤池肇さん(当時18)は、母親が「自分にとって唯一無二の存在、私にとっての王子様」という意味で命名したそうですが、人生苦痛だったことを激白しています。
奇抜で珍しい「キラキラネーム」に悩んできた赤池さんは、ツイッターで「名前変更の許可が下りましたァー!!!!!!!!」と改名を公表すると13万RTされ大反響を呼びました。そのツイートがこちらです↓
https://twitter.com/akaike_hardtype/status/1103648926064828416?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1103648926064828416&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.bengo4.com%2Fc_23%2Fn_9355%2F
赤池さんは、甲府家庭裁判所に改名を申し立てたところ、変更が認められ名前が変わったといいます。
友人からのあだ名は「王子」
自分の名前は「人名じゃなくて役職名」。他の人との違いに気づいたのは小学校低学年の頃だったそうで、友人からはいつも「王子」と呼ばれていたといいます。しかし、赤池さんは「環境に恵まれていた」こともあり、友人からバカにされたり、名前が原因でいじめられたりすることはなかったそうです。
しかし、周囲からは名前を何度も聞き返されたり、本当に本名ですかと確認されたりすることは日常茶飯事だったそうです。その際は毎回学生証を見せて証明したりしたようですが、「怒ってもしょうがないし、俺でも笑うと思います。まあいっかなという感じでした」と説明しています。
由来は?名前を付けたのは誰?
「王子様」という名前をつけたのは母だったそうで、「王子様」という名前を記した出生届は、父の知らないうちに出されていたといいます。事前に母に改名することを報告した際、初めて「王子様」の由来が「私にとって唯一無二の存在で、私にとっての王子様」であったことを説明されたといいます。
当時の心境については、「知ったこっちゃないという感じでした。でも、もう名前を変えることを決めていたので、特に何も思いませんでしたね」と語っています。また改名については、2018年の冬くらいから、次の名前を考え始めたそうですが、知り合いの僧侶にもらった「はじめ」を第一候補に決めたといいます。
過去にもこんなキラキラネームが…
過去、奇抜な名前では1994年に子供の名前を「悪魔」で届けようとした騒ぎも起きています。2012年には新語・流行語大賞に「キラキラネーム」がノミネートされていますが、命名研究家の牧野恭仁雄さんは、個性の表現に悩んだ人が他人と違う名前で個性を表現しようとして、キラキラネームが徐々に増えたと分析しています。
このように赤池さんのようなキラキラネームが大きくなってから悩みにさせているというケースはよくあるそうです。
親はよく考えて命名を!
赤池さんは子どもに名前をつける時、「お爺さんやお婆さんになってもずっと同じ名前であることをよく考えて欲しい」と話しています。また、「小さい頃は可愛いかもしれないけど、大人になってからも同じ名前だと悲惨。名前はずっとついて回るものです」といいます。
今回テレビや新聞など多数の取材を受けた赤池さんは、同じように悩んでいる人にとって励みになればと話しています。親は子供に後悔させないような名前を付けるべきですね!
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