今月6月20日、現在女子テニスで世界1位にランクする大坂なおみが、ネイチャーバレー・クラシックの2回戦で同43位のプティンツェワ選手(カザフスタン)にストレートで敗れた後、記者会見の出席を拒否しました。これはルール違反となっており、ツアーを管轄するWTA(女子テニス協会)は罰金を科す予定だそうです。
大阪なおみは、今年、1月28日に女子テニスのWTA世界ランキングが発表された際に、大坂なおみは前回から3つ上げて、女子シングルス史上26人目となる世界ランク1位の座を手にすることが決まりました。26日に行われた全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)女子シングルス決勝で初優勝を果たした大坂は、日本勢男女を通じて史上初の世界ランク1位を獲得し、以降世界1位として君臨してきました。
テニスの男女ツアーは、シングルスの場合、勝敗に関係なく、試合後の会見出席をルールとして選手に義務づけています。これを違反し欠席した場合、WTA規則では、罰金が科されることとなっています。世界ランキングによって額が違い、世界1~4位は、最初の違反で5000ドル(約62万5000円)と最も高額で、最低は同21位以下の1000ドル(約12万5000円)だ。3回以上違反すると約倍に罰金が跳ね上がるシステムとなっています。
今回の試合で、大坂は、スタートから全く集中力を欠いてしまい、ミスを連発しました。0-5となり2ゲームを返したが2-6で落とすと、そのまま第2セットも力尽き負けとなってしまいました。0-3となったところで、すかさずジェンキンス・コーチがコーチングに入り、「気持ちを盛り上げて」と言うコーチに、「疲れている」と返していたという彼女。
この様子に、さすがのコーチも二の句が継げず固まっていたそうです。簡単に第1セットを落とすと、第2セットは、コートチェンジの時にベンチに座らず、芝生に座り込む不思議な行動をとり、最後まで自滅の道を走る結果となってしまいました。今大会に出場している同2位のバーティ(オーストラリア)が優勝すると、大阪は世界1位の座を失うことになります。
そのプレッシャーがあってからなのか、試合中から集中力をかいて、不思議な行動をとった彼女は、試合後義務となっている記者会見を欠席することとなってしまいました。事情は明かされていませんが、罰則が課せられるのは間違い無さそうです。
これに対しネットからは、「世界一位の肩書はいいとしてもルールで定められているなら拒否すべきじゃないですね。プロですから・・・・・」「ランキング1位になってから大坂なおみの態度が豹変したなぁ…」「ちょっと天然で愛すべきキャラだと思っていたけど…これは単に精神的に未成熟な子供ちゃんなだけだったみたい」「彼女にとって良いニュースではないですね。」という厳しい意見がある一方で、「まだ21歳、体力、メンタル両面でまだまだ成長の余地あり。こういう経験を積んで成長していってもらいたいですね」という応援の声も集まっています。