今や日本を代表する一大コンテンツに発展したアニメ。映画館で放映されているアニメ映画は毎年のように公開されています。今回は様々なランキングを参照し、観ても後悔しないおすすめのアニメ映画作品を紹介します。
淡い純愛を3本連作と素晴らしい映像美で演出している「秒速5センチメートル」
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「ノルウェイの森」村上春樹が書いた100%の恋愛小説。発表当初から活字を読まなかった人たちにも爆発的なセールスを記録し、発表から現在で1000万部が発行されています。言葉ひとつひとつの意味や登場人物たちが精神疾患を患っていたり、残された登場人物たちの生き様など、今見ても色褪せません。「大人の素敵な恋愛小説」大人になり損ねてしまった大人たちの恋物語。若い男女が多い恋愛小説ですが、この小説の登場人物たちは40代を超えています。人生の折り返し地点での恋愛は一周回って子供のようにも表現される無邪気な描写が心を打たれます。これまで経験してきた多くの経験を学んだ恋愛というのはここまで美しいものなのかと考えさせられてしまいますね。point 312 | 1
「火垂るの墓」を超える感動の戦争映画「この世界の片隅に」
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話題沸騰となった名作映画「君の名は。」を抑え、2017年日本アカデミー賞の最優秀アニメーション賞を受賞した「この世界の片隅に」。この作品は昭和20年の広島に住む「すず」という女性を主軸にした戦争映画です。何よりも日常の情景描写にこだわっていて、作画も淡く、和むようなタッチが特徴的です。思わず自分自身がタイムスリップしたかのように思える日常が一転し、戦争によって残酷で理不尽な非日常へと変わっていく。そしてその理不尽な非日常の中で必死に生きようとする人々の姿は、自然と感動してしまうような演出として公表です。同じ戦争映画の「火垂るの墓」とは違う、しかし同じように戦争の悲惨さで心を締め付けられるような作品。ぜひ老若男女問わずに見ていただきたい一作です。point 326 | 1
日本アニメ映画界の柱「ジブリ」のおすすめ作品1位は「となりのトトロ」
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日本映画界の巨匠と言えばジブリ、そして宮﨑駿監督。数多く存在するジブリ作品の中でも特にファン人気が高い一作が「となりのトトロ」です。ほとんどの日本人なら、子供の頃にテレビで観たことがあるかもしれません。子供の頃に感じた感想は、大人になるとまた別の視点から観ることができるので、違った感想を抱くことが多くなります。となりのトトロも例外では無く、例えば「サツキとメイの姉妹の絆」という視点から観ていた物語が、都市伝説などを知った大人になってから観ると怖い作品に思えたりするかもしれません。宮﨑駿監督が否定しているものもありますが、となりのトトロにはいくつかの都市伝説があります。もちろんこういった都市伝説のほとんどは、偶然一致した部分を拡大解釈して、他の要素をこじつけて合致させることでそれっぽく納得させるというものが多いので、実際にその通りだとは限りません。しかし、また別の解釈・見方の1つです。観たことがない人はもちろん、子供の頃に見ただけの人ももう一度見直してみてはいかがでしょうか。point 443 | 1
原作ありき?単体で観てもおもしろいアニメ・漫画原作アニメ映画トップは「ルパン三世カリオストロの城」
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人気があって続く作品にはアニメ化や映画化の話が持ち上がります。国民的アニメのドラえもんやクレヨンしんちゃんは、その放送期間もあって定期的に劇場版が放映されています。アニメ・漫画原作の劇場版の場合は、アニメ版の総集編、または番外編という形になります。総集編の場合はファンには少し物足りないものの、その作品を知らない人でも楽しめます。番外編の場合は、本編を知っている事が前提となるので、ファンの方でも楽しめるでしょう。そんな原作ありのアニメ作品の劇場版で評価が高いのは「ルパン三世カリオストロの城」です。観たことは無くても知っている人も居るであろう「ルパン三世」の劇場版。城に囚われた姫を助け出すという実に王道的なストーリーながらも、そのキャラクターの人間性などから自然と引き込まれてしまい、飽きの来ない演出や締りの良いラストなど。名作に相応しい完成した作品です。そもそもルパン三世が完結式の作品であるため、良く知らない人でも楽しめるというのが、名作に選ばれる理由の1つでしょう。point 438 | 1
まとめ
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恋愛・感動・ジブリ・アニメ漫画原作の4つから評価の高い作品を抜粋しました。これらの作品はもちろん、他にも名作映画というものは数多く存在します。時間をかけて1つの物語を描くアニメや漫画とはまた違った、1時間から2時間程度で物語を完結させる映画は、短い時間にどれだけ引き込めるかが重要です。その奥深さに目覚めたのであれば、ぜひ他の作品も探してみてください。