ホラー映画が好きな人なら一度は見たことがある映画「REC」、「IT」、「MAMA」、「死霊館2」、「クリムゾン・ピーク」、「アナベル:死霊人形の誕生」などに登場するクリーチャー(架空の生き物)。
実はこれらの映画に登場するエイリアンなどのクリーチャーはCGではなく、ある1人の俳優によって演じられていたのです!
また、映画「エイリアン:コヴェナント」に登場するネオモーフも同じ俳優が「モーションキャプチャ」で演技を披露していました。
さらに、スレンダーマン(Slender Man)を演じたり、アメリカのSFドラマ「スタートレック:ディスカバリー」にも出演しています。
全く別の生き物にもかかわらず、すべてのキャラクターをそれぞれ別の方法で見事に演じきった俳優は、クリーチャー専門俳優のハビエル・ボテット(Javier Botet)です。
彼はスペイン出身で5歳の時に先天的な難病、マルファン症候群と診断され、一般人とは異なる独特の特性を持っています。
その特性として、身長は約2mと長身でありながら体重は約45kgと痩せており、背骨の湾曲、胸部の骨の陥没や突出などがあるといいます。
マルファン症候群は先天性発育異常の一種であり、心血管系、目、骨格系の異常を誘発する遺伝性疾患で、この疾患にかかった人は異常なほど身長が高かったり、体が柔軟で腕の長さが膝に届くほど長いといいます。
しかし、ハビエル・ボテットはこの特性を活かして、「Beneath Still Waters(2005)」でホラー映画デビューしました。現在も、本国スペインやアメリカのホラー映画などでクリーチャーや怪異を専門に演じています。
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