新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテレビ局も大きな打撃をこうむっている中、過去のドラマが軒並み再放送され好評を呼んでいるようです。しかし、現代のコンプライアンスの問題で再放送ができないドラマも多いようで、今回は大人の事情で再放送が叶わないドラマをいくつかピックアップしてみました。
大人の事情で再放送が難しいドラマまとめ
「ハケンの品格 2007特別編」「BG~身辺警護人~傑作選」「JIN-仁-レジェンド」といった再放送ドラマが好評で、過去のドラマの需要が高まっている一方、名作ながらも大人の事情で放送できないドラマも多いようです。コンプライアンスが厳しくなっている現在、ドラマを選ぶ側もなかなか悪戦苦闘しているようです。
「西部警察」(1979年)
石原プロの代表作品ともいえる「西部警察」。いまだ根強い人気を誇っていますが、派手な銃撃戦や暴力シーンは現代ではタブー。子どもへの教育にも影響しかねないため、いまだ再放送は叶わないといいます。
「はいすくーる落書」(1989年)
斉藤由貴主演の「はいすくーる落書」は主題歌であるザ・ブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」が大ヒットするなど話題を呼びましたが、問題はそのドラマの設定で、赴任先の工業高校で不良生徒とぶつかり合いながらも互いに成長していくというコンセプトのドラマですが、この工業高校を劣悪な環境として描いたことで、全国工業高等学校長協会から抗議が殺到してしまったようです。
「とんぼ」(1988年)
長渕剛主演の「とんぼ」は同名の主題歌が100万枚を超える大ヒットとなったものの、主人公がヤクザという点でいまだ再放送がなされていないようで、何よりも現在暴力団といった反社会勢力をタブーとする現代、ヤクザを美化しかねない内容が含まれていることで再放送は難しいようですね。
「家なき子」(1994年)
当時子役だった安達祐実が主演の「家なき子」。「同情するなら金をくれ!」のセリフは今や名言ですが、意外にも地上波で再放送されたことは一度もありません。現代では安達祐実が不幸な境遇にあることでいじめられる、といったシーンが貧困家庭への差別を助長しかねないとし、再放送には慎重になっているとのこと。
「聖者の行進」(1998年)
いしだ壱成主演の「聖者の行進」も「家なき子」と同様でいまだ地上波再放送には至っていません。知的障害者をテーマにした「聖者の行進」。劇中で暴力やレ〇プシーンが頻出し、放送途中でスポンサーが降板する事態に発展したうえ、主役のいしだ壱成、相手役の酒井法子が後に薬物騒動を起こしたこともあり、今後も再放送は無いといった見方が強いとのこと。
まとめ
このように、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により過去のドラマが需要を高めているものの、大人の事情により放送できないドラマも多く、芸能関係者は頭を抱えている様子。現代のコンプライアンスによりタブーとされているいじめ、暴力、酒、タバコなどのシーンがあるドラマは特に慎重にならなければならないようです。