吸血生物を飼う男
写真:news.biglobe.ne.jp
犬や猫をペットとして飼う人は多く存在するが、まさに私たちの想像をはるかに上回る珍しい生き物を可愛がり、ペットとして育てている人物が吉田一貴氏だ。そのペットの正体とは、なんと人間の生き血を啜る吸血生物=ヒルだ。
ヒル販売専門店を開業
写真:twitter.com
吉田氏がヒル販売専門店を始めたのは今から2年前のことだった。「3年前に会社員を辞めて定職に就いていない時期があったんですけれど、その時期に40センチくらいのヒルを飼っていて、それが反響を呼んだんですね」40センチとは非常に驚きの大きさだ。そもそもヒルってそんなに大きくなる生き物なのか?「世界的にもなかなかない例だと思いますね。40センチというサイズ自体のものはいるんですが、それはだいたい細いものなので、僕が育てたように“横幅もあって重量感がありつつ40センチ”っていうのはなかなかいないんです。異様なサイズですよ、ちょっとこれを見てください」と、吉田氏は写真を見せながら語った。
最初は5センチぐらいの大きさだったそうだが、徐々に大きくなってきたそうだ。動画をご覧になれば一瞬で理解できるだろうが、この衝撃には言葉も国境も関係ない。百聞は一見にしかず。吉田氏のこの《40センチヒル》の衝撃は世界中を駆け巡ったのだった。
YouTube動画、海外からの反応
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吉田氏が注目されるようになったきかっけは、最初は昆虫を好きな方がお店のブログで取り上げてくれたのが事の発端だったそうだ。その後も自身でヒルの成長記録を1年くらいTwitterに上げていたそうだが、なぜか突然それがリツイートされることに。しかも、その1カ月後くらいにYouTubeに上げてた動画の再生回数が突然伸び出し、恐らく外国人に見つかったことで、外国の動画を管理する会社から連絡があり、「著作権管理をさせてくれないか?」というオファーがきたそう。海外からの反応もよかったそうだ。
巨大ヒルの育て方は?
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巨大ヒルにさせるには、1カ月に1回程度、吸血させるそうだ。ん?人間の血を吸血させるのか?と思った方も多いだろう。吉田氏は「ペット感を味わうのならやはり自分の血が一番ですけれど、それに抵抗があるなら金魚とかの小さな魚がいいでしょうね。ホームセンターで売っている小赤くらいが安くていいと思います」と言及。そもそもヒルという生き物は1年に1回のエサでも死なないそうだ。1カ月に1回でも多いくらいなそうで、だから巨大ヒルに育っていくのだろう。
「蠢くもの達」で扱うヒル
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「40センチにまでなったヒルは、『ネッタイチスイビル』といって、東南アジアに生息している品種ですね。日本の田んぼなんかに生息している『チスイビル』と一応は同じ科なんです。今日持ってきたのは、『チスイビル』、『ネッタイチスイビル』、それとこれがヨーロッパなんかに住んでいる『医療用ヒル』ですね。たとえば凍傷なんかの患者さんで指を切断しないといけないような時にヒルに血を吸わせると、そこの血管が再生されて切断しなくてもいいような状態に回復したりするんですね。他にも目の治療やリュウマチの治療にも使われています」【吉田氏】
まとめ
ちなみに「蠢くもの達」での『ネッタイチスイビル』の販売価格は一番小さいサイズで3万円程度である。全然安くない値段であるのは確かだった。筆者にはヒルの魅力がまだ伝わってこないが、とにかく彼のヒル愛には驚きが尽きなかった。