「学校は安全な場所」という考えは、もはや通用しないのかもしれません。多くの保護者に そう痛感させるような出来事が ある小学校でおきました。生徒たちに 気絶するほど殴られ ショックを受けた児童は、その後に自殺。大変な結果になったことで 責任を問われた学校側は、訴えを取り下げるよう遺族に要求していると言うのですが…。
トイレで殴られ 気絶した児童が 放置され⁉
米オハイオ州にある小学校に通っていた 男子児童(当時8歳)が、トイレで 殴られて 気絶するという出来事がありました。
その様子をとらえた監視カメラの映像には、生きているかを確認するかのように 恐る恐る蹴ってみる子供たちの姿も。それでもすぐに助けを呼ぶものはおらず、被害を受けた児童は 7分ものあいだ放置されたあと、ようやく教職員に発見され 介抱されました。
翌日にもいじめの標的に… 絶望した児童の自殺
その後に 意識を取り戻した児童でしたが、翌日にも 再び学校のトイレで いじめの標的に。このときは 少年2名に挑発され、水筒を奪い取られてしまいました。さらに 中身をトイレに流されそうになったといい、その様子が確認できる映像も確かにあったという。
しかし学校は、その映像を保存することなく消してしまったとのこと。この日のいじめについては 被害を受けた児童が 教師にすぐに報告したというのですが ショックが 大きかったようで、児童はその後に 自宅で首を吊り自殺しました。死亡当時、この男児はまだ 3年生だったといいます。
遺族に責任を問われ提訴された 学校側の主張
児童の死から 間もなく3年。この件で 遺族に責任を問われ 提訴されている学校側は 訴訟の取り下げを強く求めると同時に、「児童間で 起きる暴力沙汰については、学校に責任はない」と 弁護士を通し考えを明かしているそうです。
また自殺した児童については 少なくとも6回はいじめを受けていたというのですが、学校側は 「目に見えるあざもなかった」などと 主張しているそうです。
亡くなった児童の遺族の嘆きと怒り
亡くなった児童の家族は、「 学校側は いじめに関する情報を隠している」と主張。「校長や教頭が 知っていたに違いない情報の提供は 今に至るまで まるでない」と激しく憤り、今後も引き続き 学校側の責任を問う予定だと明かしました。
男児が死を選んだのは トイレで殴られ気絶した 2日後のことで、「どんなに怖い思いをしていたのか」と 男児に同情する声が 改めて多くあがっているそうです。