中国人といえば、富裕層が諸外国でする「爆買い」が注目されています。買う量が凄まじいのは言わずもがな、その1日に使う額も桁違いで何十万に止まらず何百万、何千万の時もあるくらいです。そんな中国人の間では最近、鳩による長距離レース熱が高まっており、レース鳩の価格も高騰しているとのことです。
鳩レースとは
そもそも鳩レースとは、複数の愛鳩家が各自の飼育している鳩を持ち寄って、同一地点から(放鳩地)から同時に放鳩し、誰の鳩が速く帰ってくるか競うものです。条件を公平にするため、放鳩地から各自の鳩を飼育している鳩舎までの距離を正確に測定し、鳩が帰るのに要した時間で割って、1分間のスピード(分速)を出して比較します。レースでは、 鳩たちは100キロから1000キロを飛ぶことになり、最速で全コースを回り、鳩舎に戻ってきた鳩が優勝となります。point 221 | 1
しかし、途中で道を見失ったり、タカなどの猛禽類に襲われるなどして無事に戻れない鳩も多く、1000キロのレースの帰還率は1割程度だといいます。アメリカではマイク・タイソン、日本では新沼謙治や増井山関などが愛鳩家として知られています。
1978年から1980年にかけて「週刊少年チャンピオン」で「レース鳩アラシ」という漫画が連載され、レース鳩と愛鳩家との絆をえがいた作品は全14巻にもなっています。また、ユアン・マクレガーが映画「リトル・ヴォイス」で、レース鳩の飼育が趣味の青年役を演じています。
中国人の熱狂ぶり
中国では近年、富裕層や中間層の間で鳩レースの人気が高まっているようです。その人気ぶりは、北京だけで少なくとも10万人の鳩レース愛好家がいるとみられている程です。数万ドルの賞金が出るレースもあり、ほとんどのギャンブルが違法とされている中国本土で唯一の合法的な賭けのできるレースというのも人気の理由のようです。point 215 | 1
そして、鳩スポーツ愛好家コミュニティのPIPAが主催したレース鳩オークションで、ベルギーのレース鳩「アルマンド」が出品され、最高記録を大幅に更新しました。なんと、過去最高額の125万2千ユーロ(約1億5900万円)で落札されたのです。レース鳩の落札価格としては、2017年に「ナディーン号」に付いた45万ドル余りの最高記録をはるかに上回る額となりました。point 235 | 1
あまりの熱狂ぶりと鳩に対しての値段に対しネット上では「鳩に1.point 90 | 6億円って…」「レース鳩がブームって凄い時代だな。 馬みたいな値段で鳩が取引される時代」「私も『レース鳩0777』の影響で、レース鳩ほしかったけど、中国でレース鳩が大ブームってのはすごいなぁ。結構、買うのスペースやら場所が必要だと思うけど。」と驚きの声が上がっています。中国人の爆買いは一体どんな商品まで手を伸ばすのでしょうか。point 253 | 1