格闘技というのは、試合中常に危険が伴うので一歩間違えると選手生命をあっという間に絶ってしまう危険なスポーツでもあります。
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ボクシングの場合、グローブをしているとはいえ、基本的には拳で殴りあうスポーツです。練習ではヘッドギアと呼ばれる防具をつけていますが、試合本番では何も付けていない状態で殴り合いをします。ボクシングでは、過去に試合中に亡くなる人や、試合後、容態が悪化して亡くなる人もいました。現在ではそのような最悪な事態を防ぐために、審判が試合を止めるようになっています。
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それでも、パンチドランカーというボクシング選手特有の後遺症に悩んでいる選手も多いです。パンチドランカーとは、試合などでKOされた時のイメージが強く残り、私生活のなかで突然その時の映像がオーバーラップしてくるという恐ろしい症状です。このパンチドランカーはボクシング選手に圧倒的に多く、ボクシングというスポーツの過酷さ、厳しさを感じることができます。
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そのボクシングと並んで、危険が伴うスポーツがレスリングです。レスリングはオリンピックの正式種目になっていて、競技人口も非常に多いスポーツです。レスリングは相手の背後に回るとポイントが入るスポーツで、その状態から相手を回転させることに成功すれば、さらにポイントが追加されます。そして、相手の両肩を地面に付ければフォール勝ちになります。そのため、レスリングは相手の背後に回りこむために体勢を低くして、すばやく相手にタックルを仕掛けます。しかし、タックルに行く際に相手のひざなどにあごを打ちつけて気絶してしまうことも少なくないです。あごを打って気を失う程度であればまだ良い方で、最悪の場合は首の骨を骨折してしまいます。首の骨というのは非常に大事な骨で、体の多くの神経が通っている場所でもあります。なので、首の怪我というのは絶対に避けなければいけません。レスリングは首の怪我のリスクが高いので、トレーニングから常に集中して行う必要があります。
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このボクシングやレスリングよりも、さらに危険が伴うのがプロレスです。プロレスは全身を大きく使ったダイナミックな技が魅力のスポーツです。見た目の派手さは物凄いですが、その分怪我のリスクは高まり、大怪我をして引退を余儀なくされるプロレスラーも非常に多いです。派手な技を持っているだけではなく、怪我を回避する能力も高くないと、プロレスラーとして長く活躍することは難しいです。
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現役プロレスラーの中で、一番有名なのは桜庭和志でしょう。桜庭和志は闘志溢れるファイトスタイルで、多くのファンがいるプロレスラーです。桜庭和志というと、数々の印象に残る試合を繰り広げてきましたが、一番印象に残っているのは格闘か秋山との一戦になると思います。桜庭和志と秋山の一戦は、大規模な大会の目玉になっていて、多くの観客が注目するビッグマッチでした。ゴングが鳴ると桜庭和志は防戦一方で、まったく手を出さないのです。観客が騒然とする中、桜庭和志は秋山が何かを塗っていると主張するのです。審判は試合を止めて、秋山をチェックすると、体のすべりを良くするもの、ぬるぬるする何かを塗っていたのです。その影響で桜庭和志は攻撃をすることができず、防戦一方になっていたのです。この試合で秋山は日本の格闘技界から追放されて、海外で試合をするようになりました。
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桜庭和志はその後も格闘家としてのキャリアを積んでいって、最近になってUFCの殿堂入りを果たしました。桜庭和志は「引退はずっとしません!」という発言をして、格闘技ファンのハートをつかみました。名実共に日本トップクラスになった桜庭和志のさらなる活躍を期待したいです。