育つ環境
近年、幼い子供の命が理不尽に奪われるニュースが後を絶ちません。子供に罪は無いのに、むやみに親からぎゃく待されたり、親の勝手な考えで、間違った倫理観を植え付けられたりするなど、いい環境の中で育っているとはいえない子どもが沢山いると思います。
そして、そんな環境で育った子供はどうなるでしょうか。親の間違った行動や言葉や考えを「正しい」と判断してしまうこともあるでしょう。そのまま大人になってしまえば、また間違った考えを持った親が生まれる事に繋がりかねません。
まさに絵に描いたようなそんな「問題のある親子」を目撃したというブログがあり、話題になっています。
スパで衝撃
ある日の夜、夫と共に入浴施設であるスパに行った、ブログ投稿者かづさん。女湯に入ると、洗い場は1人ごとに仕切りがあるタイプでした。身体を洗っている時、かづさんは4歳くらいの男の子を連れた母親が空いている場所を探していることに気が付いたそうです。隣が開いたため、かづさんは親切にも「あそこ空きましたよ」と母親に声をかけたそうです。
すると、母親は「ほら!あそこ!」と言いながら男の子の背中を押して、空いたかづさんの隣の席に移動しました。しかし、お礼をいわないどころか、かづさんと目を合わせることもありませんでした。モヤモヤとした気持ちになったかづさん。この時、かづさんはすでに親子に何かしらの違和感を覚えたのかもしれません。
身体を洗い終わったかづさんは、お湯に浸かろうと思い、洗い場から数歩離れたそうです。しかし、ふとブラシを洗い場に置き忘れていることに気が付きました。「取りに戻ろう」と振り返ったかづさん。その時、彼女は衝撃的な場面を目撃したのです。
なんと、隣に座っていた母親の手が仕切りを越え、かづさんのブラシを取ったのです。驚いたかづさんは、母親に駆け寄って「あの、そのブラシ私のですけど」と言いました。すると、母親から返って来た返事は更に驚くべきものでした。
「はぁ?!これ私のですけど?!」
母親の有り得ない返事に「いや、それここにありましたよね」とかづさんが確認しましたが、「意味わからん!」といい返してくる始末。そのまま、母親はかづさんの目の前でブラシを使い始めてしまいました。しかし、かづさんが驚いたのはそれだけではありません。一部始終を見ていた母親の息子が、自分のことをにらみ上げていて、より大きな衝撃を受けたそうです。
かづさんはブログで、「もしこんなことが目の前で起きたら、子供はビックリしてオロオロした表情になるか、何が起こったか分からずにキョトンとした顔になる筈なのに、下から私を見上げたその眼は憎しみがこもった様に睨んでいた。このママ普段からこんな事子供の目の前で普通にやってるの?」と、母親にせっ盗の常習性があるのではないかと感じた事を書いています。
子供は親を選べない
このかづさんの投稿には「小さなものでも、盗みに変わりはない。」「こんな環境で育ったら、子どもはどんな大人になってしまうのか…。」「生きていくために、悪い色にもそまってしまう。」「残念だけど、何の権限も持たない人がヘタに関わるのも危険だと思う。」など心を痛めている方のコメントが多く寄せられました。
どのような家庭でも、ある程度は倫理観に偏りがあるでしょう。また、もしかしたら母親が盗みを働くようになった背景には、母親自身の生育環境を含めたさまざまな苦しみがあったのかもしれません。しかし、親たちの悪い点を次の世代に引き継がないよう、周囲の人たちが何かしらの工夫や働きかけをすることもできるはずです。問題を抱えた家庭で育つ子どもたちを救うことは、社会の課題といえるでしょう。
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