SNS
SNSの普及は私たちの生活をとても便利にしてくれています。電話代をかけずに通話することができたり、遠くの友人と顔を見て話すことができたり、不特定多数の人と趣味を共有し交流したり、使い方も実にさまざまです。ただ、誰でも簡単に使えてしまうSNSだからこその問題も多々あります。
インターネットを使い自分の情報が簡単に赤の他人に知られてしまう事、誰がどんな気持ちでそれを見るかという事、簡単にできてしまうからこそ、よく考えて使わなければなりません。今回紹介するあるネットユーザーたちは、そんなSNSに驚くべき写真を掲載し炎上してしまったのです。
炎上、賛否
まだ生まれて間もない我が子を突然失った両親。その悲しみは本当に計り知れないはずです。しかし、悲しみ故なのかどうかはわかりませんが、母親が亡くなった赤ちゃんの顔をSNSに投稿したのです。これがネットユーザーの間で大きな話題になり、大炎上したのです。
この母親は亡くなった赤ちゃんを棺ごとフェイスブックに掲載しました。多くの人は母親のこの行為に対して「不謹慎だ!」「頭おかしいんじゃないの?」といった否定的な意見をぶつけました。しかし中には賛成する人もいて「いいね」も多く集める結果になっていたのです。写真を見るとなにか胸が締め付けられるような気持になります。子供が亡くなった事実を厳粛に受け止める気持ちに変わりはありませんが、万人が目にするSNSに投稿することを理解出来るかどうか?は別の問題ですね。point 280 | 1
ツイッター上でもこの母親と同じように、亡くなった自分の赤ちゃんを載せている人がいました。このような投稿に対してあるネットユーザーが他のユーザーに対し、このような質問を投げかけました。point 208 | 1
「SNSに亡くなった赤ちゃんを載せている記事がありました。赤ちゃんに限らず、何回か見かけたことがあります。病死などで「今ある家族を大切にしてほしい」などのお涙頂戴系です。個人的には絶対にあり得なく、引いているのですが、皆さん許容範囲ですか?それぞれ理由を聞かせてください。」
この質問に対し、ネットユーザー達の意見は「あり」に8票、「なし」に46票という結果になりました。それぞれの票に対するコメントも見てみましょう。
「あり」
・その親の自由ですよ。何より私も子供との別れがわかるから、私はアップとかしなかったけど…子供が頑張った後に、お葬式とか家に来てくれる人がいて顔を見ていったのは嬉かったな。
・何年も生きられなかった。せめて全世界の人に我が子の存在を認めてほしかったから。振り返ることで親の区切りにもなると思うよ。振り返りは大事だよって小児科医が言ってた
「なし」
・自分一人で見るなら勝手にすれば だけど、ご遺体写真をSNSに載せるなんて亡くなった人への冒涜。今は消しても誰かがコピーして拡散できちゃうんだからさ。他の方もレスしたけど、倫理の問題だと思う。
・ママ友がシェアしてたー。花に囲まれたやつじゃない?確かに悲しい出来事だし言わんとする事はわかるけど、SNSにはやめてほしいわ…。Facebook開く度に赤ちゃんのご遺体画像見ることになるんだよ?勘弁してほしい。うちにも子供いるし、すごく落ちるー。
・子どもを亡くしたことがあります。まず写真を撮る行為が私にはできませんでした。撮ると言う発想もなかったけど、旦那がスマホで撮影していて知らなくて忘れたころにカメラロールを見ていたらその写真を見つけた時は胸がえぐられました。親だから直視できないのかな?でもそんな姿を他人に晒すこと考えられない。
こうして見ると圧倒的に「なし」の方が多いことが分かります。しかし、「少しでも生きていてことを認めてほしい」という親心は何となく分かる気がします。
静かに見送る
亡くなったペットをSNSに上げる人が多いと聞きます(それも勘弁ですが)。しかし、亡くなった人をインターネット上にアップするという神経は理解し難く、多くの人に受け入れられません。
それぞれの記事をご覧になった方はどのように思われるでしょうか。ネットの反応は圧倒的に拒否反応、母親への批判コメントが多かったようです。それはSNS依存が強すぎて自己陶酔しているように感じられたからでしょう。我が子を失う事なんて誰にも耐えられません。それは十分に理解できますが、身内でそっと供養してあげることが一番ではないでしょうか。