浅田真央さんは、2005年のグランプリファイナルを15歳で優勝して以来、10年以上にわたってトップ選手として君臨してきました。さらに、好きなスポーツ選手ランキングでイチロー選手を抑えて第一位に選ばれるなど「フィギュアスケート」や「女性アスリート」という枠を超越した存在として人気を集めていました。それだけに、彼女が引退したことにより、日本の女子フィギュアスケート界に大きな穴が開いてしまったようなイメージを持つ人も少なくはありません。ただし、新しいヒロイン候補が続々と登場しており、早くも盛り上がりの兆しを見せています。今回は、そんな次世代のスター候補をご紹介します。

ポスト浅田真央の一番手
写真:livedoor Blog
かって浅田真央さんが第一位に輝いた好きなスポーツ選手ランキングの2017年版が発表されたのですが、
写真:スポーツコラム
その中で女性部門の第二位に女子フィギュアスケートの本田選手がランクインしています。
写真:sankei.com
全日本選手権を3年連続で優勝しているエースの宮原知子選手は9位なので、人気面においては本田選手がポスト浅田真央の一番手ということになります。
写真:Naverまとめ
ちなみに、浅田真央さんは2004/2005シーズンと2005-2006シーズンの全日本選手権では2年連続で2位とあと一歩及ばなかったのですが、16歳で迎えた2006/2007シーズンからは4年連続で優勝しています。このために、2017年に16歳になった本田選手の2017/2018シーズンの全日本選手権の結果に注目が集まります。浅田真央さんの次のヒロインとして君臨するためには優勝が必須です。
写真:regione.piemonte.it
なお、浅田真央さんは2005-2006シーズンにグランプリファイナルには優勝したのですが、年齢制限があったために2006年トリノオリンピックには出場することが出来ませんでした。
写真:スパルタスロンとUTMBへの遥かなる道
これに対して本田選手は2001年生まれのために、2018年平昌オリンピックの出場が可能です。このために、全日本選手権を優勝して平昌オリンピックでもメダルを獲得した場合は、実績上でも浅田真央さんの16歳時点を超えるということになります。
世界のポスト浅田真央
写真:www.sankei.com
浅田真央さんは、2010年バンクーバーオリンピックの銀メダリストで、世界選手権で3度の優勝、グランプリファイナルでは4度の優勝と世界のトップスケーターとして第一線で活躍した実績があるので、その人気は国内だけにとどまっているわけではありません。
写真:kommersant.ru
伝説のフリーを魅せながら6位に終わってしまった2014年ソチオリンピックの金メダリストAdelina Sotnikova選手も憧れのスケーターとして浅田真央さんの名前を一番に挙げています。
写真:日本代表スポーツ応援団
つまり、ポスト浅田真央は日本国内だけの問題ではなく、女子フィギュアスケート界全体に課せられているということになります。特に、彼女の代名詞となっていたジャンプのトリプルアクセルは、女子ではチャレンジする人自体がほとんどいないという状況で、技術面の低下を指摘する声も聞こえてきます。
写真:ameblo
そんな中で2014-15シーズンの世界選手権で優勝すると共にトリプルアクセルにも成功したElizaveta Tuktamysheva選手は、浅田真央さんへのリスペクトも常々口にしているということもあり、次世代のヒロイン候補としてかなり有力です。
写真:Golden Skate
また、同じロシアでトップを争っているMaria Sotskova選手も浅田真央のソチオリンピックの演技を毎日繰り返し見ている様子がテレビの番組で紹介されています。演技の方向性は少し異なりますが、彼女もまた次世代の有力なヒロイン候補の一人です。
まとめ
写真:japanskates.com
2014年ソチオリンピックでの伝説のフリーをはじめとして、浅田真央さんの数々の名演技はファンならずとも人々の記憶に深く刻まれています。競技という枠内であの演技を見られないのは実に残念ですが、既に新しいヒロイン候補は続々と登場しているので、女子フィギュアスケートというジャンル自体が低下するということはないようです。それらのポスト浅田真央が集結する平昌オリンピックは、2018年の2月9日の開幕を予定しています。