黒澤明監督の「赤ひげ」や「家政婦は見た!」(テレビ朝日)、「渡る世間は鬼ばかり」(TBS)など数多くの映画、ドラマで活躍した女優の野村昭子さんが亡くなっていたことが2日、明らかになりました。95歳でした。
野村昭子さんの訃報は『スポーツニッポン』(スポニチ)などが伝えたもので、死因などは現時点で明らかになっていないとのことです。関係者によると、野村昭子さんはつい1週間前まで、元気に歩く姿が目撃されていたそうですが、近隣住民が「最近、野村さんの姿を見ていない」と通報。
自宅寝室で倒れているところを発見されたとのことです。事件性はないということですが、孤独死だったのではないか、といった声もあります。野村昭子さんの突然の訃報を受けて、ドラマなどで共演歴があるタレント・山田邦子さん(62)はブログを更新し、野村さんとは今年、東京・西麻布の寿司屋で偶然再会したことを明かすなどしていました。
桜蔭高等女学校(現・桜蔭中学、高等学校)から東京薬学専門学校(現・東京薬科大学)に進み、薬剤師の免許を持つ異色の女優でもあった野村さん。東大医学部付属病院に勤務していたが、東大劇研の芝居を手伝ったのが縁で演劇に魅了され、1949年11月に俳優座養成所に第1期生として入所。同期に阿部寿美子(91)や岩崎加根子(89)らがいます。
昨年4月には、『渡る世間は鬼ばかり』の脚本を手掛けていた橋田壽賀子さんも95歳で亡くなりましたが、野村昭子さんも晩年まで仕事を続け、元気な姿を見せていただけに突然の訃報にショックが大きいですね。野村昭子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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