生理が遅れている、なんだか体が熱っぽい、もしかして妊娠?と思った際、産婦人科にかかる前にまず手に取りたいの妊娠検査薬ですね。
妊娠検査薬を使用する本来の目的は妊娠の有無の確定ではなく、より早い段階で医療機関を受診することにあるといわれています。
そもそも、妊娠検査薬ってどんなもの?というお話から。
まず、受精卵が着床すると、胎盤の中でhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンがつくられます。
hCGは生理予定日となる妊娠4週目ごろから尿の中に排出されるようになり、妊娠検査薬は、尿中にこのhCGが含まれているかどうかを調べることで、妊娠の有無をチェックできるとされています。
このように、妊娠の有無を確実に判断できる便利なものが妊娠検査薬なんですが、、、
実は、ある海外の番組で、友達と面白半分で妊娠検査薬をやってみた男性に、「陽性が出た」とその事情を伝えたことで、ネット上でも話題になったそうです。
番組に寄せられたのは男性からの一通の手紙。そこには、妊娠検査薬をやってみた男性にまさかの陽性が出て、その男性が周りの人に冗談で話したところ、
「精巣癌じゃないか?」と指摘されたことを受け、男性は「わけもなく心配になって病院に行ったところ、実際に精巣癌の診断を受けたのですが、妊娠検査薬をやってみて陽性が出たら、精巣癌なのだろうか」といった内容が書かれていたといいます。
さらに男性は、「もし、他の男性も精巣ガンであるかどうか知りたい場合は、妊娠検査薬をやってみたほうがいいのだろうか」といった質問も寄せられたといいます。
番組には医師も出演しており、「もしかすると、その可能性もある」としたうえで、「妊娠検査薬が妊娠を維持させてくれるHCGホルモンを点検する」と説明。
さらに、「HCGホルモンが検出がされた場合、妊娠検査薬に2つの線が生じる」とし、「事実、精巣癌の場合には、いくつかの癌はHCGホルモンの養成を示す癌がある」と伝えたといいます。
続けて、「そのため、妊娠検査薬で妊娠が陽性になる可能性もあるだろう」とし、理論的にはその可能性も十分にあると指摘したのでした。
また医師は、「精巣の診断のために、妊娠検査薬を使用することは、正しい方法ではない。その理由として、すべての精巣癌で「HCGホルモン」が出てくるわけではないからだ」とも助言しています。
実際、海外では、何気なく遊び半分で妊活をを使用したが、「精巣癌」判定を受けた男性のエピソードも紹介されています。
ただし、専門家は「精巣癌かどうかを知るために、妊娠検査薬を使って妄信することはよくない」と注意喚起をしています。
もし、疑いの症状がある場合は、必ず病院を受診することにしましょう!
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