大きな身体に厳つい顔をしているピットブルや土佐犬ですが、実は主人に従順であるばかりか、非常に甘えん坊な面を持っています。飼い主が正しい知識を持って育てれば、こんなに信頼できる相棒はいません。そんなピットブルや土佐犬の魅力と性格を、余すところなくお知らせします。
闘犬として作り出された犬
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ピットブルも土佐犬も、はじめは闘犬として闘うために作られた犬種でした。ピットブルはイギリスから輸入したスッタフォードシャー・ブルテリアと、現在は絶滅している闘犬用のブルドックを交配させてアメリカで生まれました。
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日本の土佐犬も、やはり闘わせるための犬です。土佐犬はニホンオオカミに似ている中型の四国犬に、海外のイングリッシュ・マスティフやオールドイングリッシュブルドック、ブル&テリアそれにグレート・デーンなどを掛け合わせて生まれた犬です。このように洋犬の血が混ざっているので、純粋な日本犬とは認められていません。
大きな犬ではあります
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ピットブルも土佐犬も、はじめて見る方には威圧感がある犬種と思います。ピットブルはその見た目から大型犬と勘違いされますが、身体はそれほど大きくありません。ピットブルの特徴となるのは体高が低く、胸の幅が広く深いことにあります。非常に屈強な筋肉質の身体は引き締まり、その動きは俊敏で優れた身体能力を現します。一方で、日本の土佐犬は大型犬に分類されます。土佐犬の身体も筋肉質で、がっしりとした骨格が特徴的といえます。皮膚はどちらの犬種も他の犬と闘って咬まれても致命傷とならないように、皮膚はたるみを持っています。
闘うために作られたイメージ
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ビットブルも土佐犬も、はじめは闘犬として生まれました。そのために、粗暴な性格の犬として世間一般のイメージが定着してしまったようです。危険で怖いという印象を与えるのは、人がつくり上げた間違った評判です。
すべては飼い主の責任
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ピットブルと土佐犬を怖いと思うのは、飼う人間がそうしてしまった責任があるのです。どちらの犬も生まれ持った気質に個体差はありますが、飼い主が正しい訓練方法としつけをすることで、深い愛情を示す存在となってくれます。ピットブルも土佐犬も、愛玩用の犬でないことは承知しておくべきです。性格は粘り強く我慢強い部分を持ち、主人に対しては忠実で、絶対服従を示します。訓練性も高いことから、バーなどでの用心棒として使われることもあるほどです。ですが、しっかりと躾をすれば誰にでも襲い掛かるわけではありません。決して気軽に飼うべき犬種ではありませんが、ただ闇雲に怖がる必要はありません。ピットブルや土佐犬を飼うならば、飼い主自身のマナーや倫理観念も問うべきです。