自然が作り出した美しい景色を見ることができる場所があります。
インテリア雑貨店などでみるようなキラキラ輝くガラス石が広がる場所、ここは、人々が投げ捨てたガラスの残骸が、浜辺を照らす小石に様変わりしたロシアの「ウスリー湾」です。
最近、各種オンラインコミュニティや外信メディアで、プリモルスキー地方のウスリー湾の現状を知らせてくれました。
グラスビーチとも呼ばれるこの場所は、極東が誇る風変わりな景色でした。
海辺にはキラキラ輝くガラスの石でいっぱいでした。
ここの石は旧ソビエト連邦(ソ連)時代に廃棄されたガラス瓶のごみ処理場から出た残骸で、波によって自然に磨かれたものです。
そして、色とりどりのガラスが太平洋の海と調和して美しい景色を演出し、観光名所として定着し始めました。
しかしここ数年間、殺到する中国人観光客のせいでガラスがめっきり減ったと言います。
観光客が記念品としてガラスを持って帰ってしまうため、海辺が昔の姿を失っていくというのです。
実際に海辺には、「ガラスを持ち帰らないように」と書かれた案内掲示板が立っています。
ロシアの地理学者 ペトロ・ブロッコ極東連邦大教授はロシア国営通信「Tass」にて、「観光客が記念品として海辺のガラスをたくさん持って帰ってしまうため、ガラスが減っている」と述べました。
この状態が続けば、20年以降にはガラスの海辺が消える可能性もあると警告しました。
自然がくれた「贈り物」がまた消えるかもしれないという残念なお知らせです。
美しい宝石を守るためには「約束」を守った方が良いでしょう。
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