秋は国会議員の政治資金収支報告書の季節ですが、今、その報告書をめぐって、細田派である問題が浮上しています。
それは、派閥のパーティー券の売り上げと、収支報告書に書かれている金額が一致しない議員が多数出てきたことです。
細田派の中堅議員によると、「当選回数が少ない議員には、たとえばパーティー券を30枚売る、といったノルマがあります。半券に番号が書かれていて、売った枚数を後から集計するのです。 事前に振り込まれた分は自動で記録されますが、ややこしいのは『手売り』の分。現金手渡しでの売り上げをパーティー後に派閥事務所に届けると、ノルマ超過分は現金で議員側に戻される。それを『派閥からの寄付』として収支報告書に記載するのが正しい手続きです」
しかし、この返ってきた現金を報告書に記載せず、“使途不明金”として娯楽に使った議員が複数いるといいます。
表沙汰になったらまずいはずなのに、なぜ使い道を記載せず、私的な事に使ってしまったのでしょうか…。
そして、なぜこんなインチキな処理が通っているのでしょうか…。
他の細田派所属議員は「派閥の長である細田さんが、よく言うと太っ腹、悪く言うとどんぶり勘定でザルだから」
「細田派では『ノルマを超えた分は書かなくてもいいよね』という空気があるのです。細田さん自身も、物入りのときに頼むと、事務所の金庫からポンと50万、100万円を渡してくれる。『もらったもん勝ちだ』とみんな思っているわけです」と明かしました。
昭和の自民党ならまだごまかせても、今は誰でもネットで収支報告書を見られる時代です。
もうすぐ選挙というところで、思わぬ爆弾が出てきました。
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