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「ラクダ商人を追い越せ!」、コーチの人種差別的発言に 教え子は愕然


7月28日、東京五輪・自転車競技男子タイムトライアルでは、テレビ中継中、耳を疑うような発言が聞こえました。

 

Gorin.jp

 

「そのラクダ商人たちを追い越せ!ラクダ商人たちを追い越せ!やっちまえ!」

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声の主はドイツ代表のニキアス・アルント選手のコーチ、パトリック・モスターで、アルント選手がアルジェリア代表のアゼディヌ・ラガブ選手とエリトリア代表のアマヌエル・ゲブレイグザブヒエル選手を捉えようとしていた際に放たれた言葉で、明らかにアラブ圏の人達を差別するような発言でした。

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CNN

 

すぐさまこれが大問題となり、ドイツ国内のライブ中継で解説者は「呆れてなにも言えない」と言葉を失いました。瞬く間にSNSでも情報が拡散され、批判が殺到、東京に滞在中のドイツ五輪スポーツ連盟のアルフォンス・ヘルマンは 「昨日、モスター氏が発した人種差別的発言に関して、心より謝罪を申し上げます。彼はオリンピックの精神を冒涜しました。これは我々ドイツ選手団が大切にしているフェアプレー、尊敬、寛容を裏切る行為でもあります」と謝罪声明を発表しました。point 285 | 1

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gooニュース

 

すでに職を解かれ、ドイツへの強制帰国を言い渡されていたモスターも「熱くなりすぎていたとはいえ、不適切な発言をしてしまったことを深くお詫びします。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。

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この差別的発言に一番困惑したのがアルント選手で、「いきなりあんな風に言われて、走りながら愕然としたよ。許されるべき発言ではない」と話しました。

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シクロワイアード

 

一方で、迷惑にも被害に巻き込まれたうちの一人であるラガブ選手は「さて、オリンピックにはラクダのレースなんてないはずだけどね。だから僕は自転車競技に出たんだ。少なくともこの東京オリンピックではね」とツイッターでユーモアを交えた想いを吐露しました。

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