5日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)では、先月イタリア料理店の従業員がツイッターに「身の丈に合ったお店選び」などと投稿し、批判が殺到したことを特集しました。
問題となったイタリア料理店ではディナーコースが約4000円程度ですが、単品のみの注文も可能です。客の親子2人がパスタ2品を注文したところ、従業員が前菜やメイン料理のオーダーを聞いたところ「2人ともあまりお腹が空いていないんですけど…」と返答があったといいます。その後、従業員がツイッターに「このセリフどう思いますか?身の丈にあったお店選びや来店前にでも予約するなどお客様も(食べる準備)をして頂きたいと思います。小腹を満たすためなら、日本は世界一コンビニやファミレスが多い国なので、そちらで賄った方がいいと思います。」などと投稿したところ、批判の声や店に嫌がらせの電話が殺到したといいます。point 360 | 1
いま話題の文部科学相の「身の丈に合わせて頑張って」の発言が影響したかもしれません。料理店のオーナーは「教育不足で従業員が軽率なツイートしてしまい、お客様に大変申し訳ない。お客様とのやり取りでカッとなってしまった。食事がのどを通らないほど反省しているので、こういうことがないよう指導し、成長を見守りたい。」といっています。
この騒動で店へ嫌がらせ電話が約1週間続き、多いときは2時間で60件もあったそうです。営業に支障が出たため、警察と弁護士に相談しているといいます。point 293 | 1
司会の羽鳥慎一さんが「率直にどう思います?」という質問をすると、
テレビ朝日コメンテーターの玉川徹さんは「なぜ、わざわざギスギスさせるんでしょうね。喜んでいるのは、ネタになったテレビだけですよ。最初は匿名だったでしょ。次にそのレストランを特定する人が出てくる。そうすると嫌がらせ電話をする人が殺到する。なんで、みんな余計なことをするんだろう、というのが僕の感想です。」とコメントしました。
「従業員も軽い気持ちでカッとやったのが、想像以上の騒ぎになったということかもしれません」と羽鳥慎一さんも語ります。point 310 | 1
ジャーナリストの青木理氏さんは「それぞれの言い分も分からなくはなくて。『1杯のかけそば』みたいないい話もあるので、お客さんの事情も分からないんだけれども。」とした上で、「確かにコース料理の店で、パスタだけ頼まれると困るよねっていうのは分からなくはないんだけど、怒った店員さんの気持ちも分からなくはないんだけれど。」と双方の言い分も分かるとしました。
続けて「それをツイッターに書いてしまう。SNSって今更言うまでもなく、素晴らしい面もあるんだけれど、誰でも世界中に発信できちゃうっていう。僕らのテレビで話している様な事と同じ事を、誰でもどこでもできちゃうっていう事の怖さみたいな事を、自分が発信する前に踏みとどまって考えないといけないですよね。」と送信する前によく考える必要があるとしました。