共産党の志位和夫委員長は15日、岸田文雄首相が安倍晋三元首相の葬儀を「国葬」として実施する方針を表明したことについて、「安倍氏の政治を賛美・礼賛することになる」などと実施に反対する談話を発表しました。ネット上では様々な意見が寄せられています。
岸田首相が安倍元総理の葬儀を「国葬」として行うと発表したことを受け、志位和夫委員長は同党の公式サイトにて、「安倍元首相礼賛の『国葬』の実施に反対する」と題してコメントを掲載。
「日本共産党は、安倍元首相が無法な銃撃で殺害されたことに対して、深い哀悼の気持ちをのべ、暴挙への厳しい糾弾を表明してきた。政治的立場を異にしていても、ともに国政に携わってきたものとして、亡くなった方に対しては礼儀をつくすのがわが党の立場である」と前置きした上で、
「同時に、それは安倍元首相に対する政治的評価、政治的批判とは全く別の問題である。日本共産党は、安倍元首相の在任時に、その内政・外交政策の全般、その政治姿勢に対して、厳しい批判的立場を貫いてきたし、その立場は今でも変わらない」(スポニチ引用)と主張したのでした。
安倍元首相の評価は国民の中でも大きく分かれているとし、国民のなかで評価が大きく分かれている安倍氏の政治的立場や政治姿勢を、国家として全面的に公認し、国家として安倍氏の政治を賛美・礼賛することになることも指摘したうえで、「『国葬』を行うことが、安倍元首相に対する弔意を、個々の国民に対して、事実上強制することにつながることが、強く懸念される」とも述べたのでした。
事実と道理に基づき、冷静な評価が行われるべきだと主張した志位和夫委員長。国葬について賛成、反対それぞれ意見があって当然だと思いますが、ネット上では以下のような意見が寄せられていました。
「国葬だから国民全員が追悼を強制されるなんていうことはないと思う」
「国葬という歴史的判断に対して、党として意見表明せざる得ず話したのだと思います」
「全員が賛同する政治家などまずいない。毎回この党は極端な物言いしかできないようだが、強制とまではならない。何でもかんでも自由を制限するような大きな言葉で主張してくる野党には嫌気がさす。」
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