5月8日に滋賀県・大津市にて保育園児らの列に車が突っ込み、16人が死傷した事故で、重傷を負った2歳の女児の両親である山下奨太さん(33)と遥さん(26)が、いまだ心の傷が癒えていない娘の思いをメディアに明かしました。今後、怪我を負ってしまった子供たちへの心のケアが最も重要になってくるでしょう。
大津の園児死亡事故に自身の娘が巻き込まれた家族
母親の遥さんは、娘の事故当時、勤務先で会議中、レイモンド淡海保育園から多数の電話が入っていることに気づいたそうです。娘が熱でも出たのだろうか…と思っていると、親戚や友人からも連絡が止まなかったようで、胸騒ぎがして園に連絡すると、娘が事故に巻き込まれたと知らされました。病院に駆けつけた遥さんは、たくさんの医療器具につながれた娘を見て絶句。娘は右足の骨が折れ、体中に傷を負っており、事故時に舌をかんだようで、舌の半分ほどが黒ずみ、口の周りに血がこびりついていました。顔に木くずや車の塗装片などがついており、事故の壮絶さを感じたそうです。point 344 | 1
心の傷が今も癒えることのない娘
娘は駆け寄った遥さんに「ママー」と泣きじゃくってしまいます。遥さんは「ママー、痛い、ママ抱っこして、怖かった」と懇願する娘の手を握り「痛かったね、怖かったね」「もう大丈夫だから、ずっと一緒だよ」と語りかけました。娘は事故後1週間は、毎晩ガタガタと体を震わせて目を見開き「ママー、落ちる、いやだー」と、病院のベッドの柵にしがみつき、泣き叫んでいたといいます。想像するだけでも胸が痛みます。point 262 | 1
娘の心のケアと戦い続ける家族
事故から1カ月が経過しても、娘は現在も車いすを使っているそうです。元々おしゃべりが大好きだった娘だったようですが、事故後は保育園や友達のことを一切口にしなくなったそうです。まだ2歳の子どもが事故当時の出来事を全て背負うというのがどれだけ辛いことでしょうか。事故に遭った全ての園児たちのできるだけ早い心のケアが急がれることでしょう。point 238 | 1