10月5日に日本対サモア戦が日本テレビ系で生中継されると、平均視聴率が32・8%を記録するという大盛り上がりを見せているラグビーW杯。初戦のロシア戦に続くアイルランド戦、サモア戦と日本の快進撃が世界にも注目されていますが、来日している外国人からは“ホスト国日本”へ称賛の声が相次いでいます。
9月20日の日本対ロシアの開幕戦で勝利を飾った日本でしたが、世界中から注目を浴びたのは試合内容だけではありません。W杯期間中に訪れる外国人の数は約220万人に上るとみられていて、日本人サポーターと共に試合を観戦する外国人も多いようです。そんな続々と来日している外国人サポーターから「日本は本当に優しい!」「最高だよ!」「素晴らしいホスト国」といった称賛の声が続出しました。point 243 | 1
ラグビーファンの心を掴んだのは、開幕戦直前に対戦相手ロシアの国歌を日本のサポーターが練習する姿です。実は日本の公式ホームページでは、各国の国歌をカタカナで表記して紹介していて、この姿がラグビーの「ノーサイド」の精神を体現していると好評のだということです。さらに、アイルランドとロシアが対戦した10月3日のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)では、試合前の国歌斉唱でアイルランドの選手やファンだけでなく、日本の観客も英語の歌詞を歌い上げる姿がありました。日本と無関係の試合でも、海外サポーターとともに日本の観客が盛り上がったようです。point 324 | 1
こうした姿は、ラグビーの強豪・豪州メディアも特集しており、「日本のファンが最高のサポーターであることを証明」と絶賛しています。さらに、“日本流のおもてなし”に心を動かされたのは、海外のラグビーファンやサポーターにとどまらず、試合を行なっている選手達にも反響を呼んでいます。
両チーム入り乱れて、せーのでファンにお辞儀✨もはやこの大会お決まりの光景になりつつあります?#RWC2019 #NZLvNAM #RWC東京 pic.twitter.com/UKKgoFnvO6
— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) October 6, 2019
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6日に行われた世界ランク1位ニュージーランド対同23位のナミビア戦では、ニュージーランドが今大会最多の11トライを奪い、71-9で開幕3連勝を記録しました。圧倒的な得点差にオールブラックスの強さを見せつけましたが、試合後に印象的なシーンがあったのです。選手達は試合が終わると互いに笑顔で握手を交わし、健闘を称え合いながら両チームの選手がごちゃ混ぜになり、客席に対してお辞儀し始めたのです。四方の客席それぞれに近づき、ナミビア選手が一歩前に出て音頭を取り、日本式のお辞儀を繰り返します。point 242 | 1
この心温まる光景は大会公式ツイッターでも動画付きで公開され、ネット上で反響を呼びました。試合後、ナミビアのNO8フェンターは記者のインタビューに、「大会が進むごとに日本の文化に対しての尊敬を抱いた」とお辞儀の理由を明かし、「互いはもちろん、試合に対するリスペクトを示したかった」と語りました。国を超えて選手を称え合うサポーター達に選手も敬意を表す、ラグビーの「ノーサイドの精神」は今大会で多くの感動を呼んでいます。point 261 | 1