今年に限り、祝日となった２０１９年１０月２２日は、天皇陛下の即位を国内外に宣言する儀式である『即位礼正殿の儀』が執り行われました。産経ニュースによると、日本政府は１９４か国を招待しており、参列した世界各国要人の服装が「美しい」「品位を感じる」とネット上で話題になっています。

『即位礼正殿の儀』は、天皇の即位にともなう一連の儀式のうち、天皇が即位を公に宣言し、これを国内外の代表が祝う儀式です。この日、皇族方、外国の元首、王族、閣僚、安倍晋三首相や三権の長、各界の著名人など、約２０００人が参列する過去最大の規模となりました。政府が招待した１９４か国のうち、１８０か国以上が出席すると回答したとのことで、即位礼正殿の儀当日、天皇陛下の即位を祝福するため世界各国から来日した元首や大使が正装で皇居に集まりました。point 267 | 1

即位礼正殿の儀では天皇陛下が世界や国民に向けたお言葉を述べられ、陸上自衛隊によって２１発の礼砲が発射されました。同日夜には、両陛下と秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が臨席し、食事をともにされる『饗宴の儀』が行われました。天皇陛下がご即位を披露され、多くの人から祝福を受けられるための晩さん会であり、２２日以降も２５、２９、３１日と４回にわたって開催される予定です。ネット上では、参列した世界各国要人の華麗な服装が注目を浴びていて、ここではその中からいくつかご紹介します。point 285 | 1

各国のお召し物９選

１．ノルウェーのホーコン皇太子とニーハマル大使

ノルウェーの大使は、「ブーナッド」と呼ばれる伝統衣装で参列しました。地域によってデザインが異なっているブーナットは、南部では黒が基調、西部では赤や白が基調、北部では青や緑が基調となっているそうです。

２．インドのラーム・ナート・コーヴィンド大統領夫妻

インドの大統領夫人も民族衣装のサリーで参列しました。１枚の長い布からなるサリーを体にまきつけ、鮮やかなピンクとベージュの色で落ち着いた品の良さを演出していますね。

３．オランダのウィレム＝アレクサンダー国王夫妻

オランダ王妃は、お花をモチーフにした帽子が印象的です。ブロンドの髪色と白い肌を引き立たせるように、淡いブルーで統一されたドレスが素敵ですね。

４．ブルネイのハサナル・ボルキア国王とマティーン王子

ネット上で「ブルネイの王子がイケメンすぎる」「天皇陛下の即位生配信見てて海外の来賓の白い軍服？の人かっこいい」などと、話題だったブルネイ、マティーン王子も凛々しい正装で参加しました。

５．スウェーデン国王のカール16世グスタフとヴィクトリア皇太子

スウェーデンの皇太子は鮮やかな青のドレス。「世界で最も美しい王族」と呼ばれるだけに、タイトすぎないドレスは品の良さを演出していますね。

６．スペイン フェリペ６世、レティシア王妃

元ニュースキャスターで圧倒的貫禄を放つスペインのレティシア王妃。花柄ドレスに挿し色のピンクの小物がより華やかさを際立たせています。

７．ブータン　ワンチュク国王、ジェツン・ペマ王妃

民族衣装の中でも一際注目を浴びていたのは、ブータンの国王と女王のお召し物です。ブータンでは、国家のアイデンティティ保護の一環として伝統衣装の着用義務が存在していて、男性用民族伝統衣装「ゴ」と呼ばれ、女性用民族伝統衣装「キラ」と呼ばれるそうです。

８．デンマークのフレデリック皇太子夫妻

デンマークの皇太子妃のドレス姿はネット上で女性から大人気となっていて、「デンマーク皇太子、皇太子妃といいヨーロッパの方々はディズニー実写版見てるみたい」「お召し物が素敵だなあ」などと、シンプルでかつ上品な立ち振る舞いが好評だったようです。

９．日本の皇族方

「即位礼当日賢所大前（かしこどころおおまえ）の儀」のため、賢所に向かわれる皇族方。あいにくの雨となりましたが、淡い色合いのドレスで統一感のあるコーディネートでした。

女性の服装は、とても華やかで気品あふれるものばかり。また、各国の文化や歴史が表れていて、ネット上でも各国の服装の良さを語り合うなどの盛り上がりを見せていました。この式典に参加する予定のロイヤルの多くは、最近王座に即位したり、またはこの先自身の即位式が行われたりと、いわば各国王室の未来を担う存在です。即位礼正殿の儀で天皇陛下が世界平和を願われたように、新たな時代に突入する中で、今回出席した国々との友好関係を築いていく交流の場となったのではないでしょうか。point 278 | 1