男児がドレスを着る
西ヨーロッパでは、2~8歳の男児がドレスを着るのは普通のことでした。
16世紀から20世紀初までは、女の子のみならず、男の子もドレスを着用していました。
その一番の理由としては、衣服の費用が安く済むためでした。
ドレスならば、身体が大きくなっても、スカートの部分を簡単に伸ばすことができるからです。
シラミは「神の真珠」
不潔なことで有名:イザベル1世
中世ヨーロッパの一部地域においては、人々は、水は人間に病いをもたらすと信じていました。
よって、身体を洗うことは滅多になく、頭髪にたかるシラミは「神の真珠」と呼ばれることもありました。
このような考えは君主まで共有されていました。
イベリア半島を支配していたイサベル1世は、なんと!生涯で2回しか身体を洗っていないことに“誇り”を持っていたのです。
彼女が体を洗ったのは、生まれた時と結婚式の時だけでした。
麻薬は治療薬
麻薬のヘロインはなんと!風邪の治療薬だったのです。
100年前、ヘロインはモルヒネに代わる害の無い薬だとされていました。
ドイツのある科学者により、ヘロインは気管支炎、慢性の咳や喘息、肺結核に効果があると発表し、依存性も無いと発表したため、無制限に市場に流れたのでした。
だが、ヘロインは実際にモルヒネよりも依存性が強く、たくさんの人々がヘロイン中毒になってしまいました。
また、過剰摂取によって、何十万人も命が失われたのでした。
動物にも裁判
中世ヨーロッパでは、動物たちも人間と同じく裁判にかけられていたのです。
中では最も多かったのが、「邪悪な魔術」を使った思われるネコ、ウシ、ニワトリ、そしてブタなどが裁かれていました。
上記の絵は、1457年に開かれた動物裁判でした。
子どもを殺害して食べたという容疑がブタにかけられ、物言えぬブタは火あぶりにされていました。
放射性物質の販売
放射性物質を含んだ商品が、大量に販売されてたのはなぜだったのでしょうか。
1898年、マリ・キュリー夫妻が放射性物質のラジウムを発見し、そして、放射線は体に良いものであると調査を経ることなく、様々なラジウム入り商品が開発されていました。
ラジウム入りの薬は脱毛や高血圧、リウマチ、痛風などの幅広い治療に使用されていました。
また、衣服やチョコ、炭酸水、化粧品、歯磨き粉にさえ使われていました。
しかし、ラジウムには発がん性があるため、摂取すると貧血や骨折、あごの壊死などの危険があるために、現在ではほとんど使用されなくなりました。
記念写真
19世紀には、とても奇妙な慣習が存在していました。
それは、亡くなった人の思い出を残すために、亡くなった後に記念写真を撮影していたのです。
撮影をする時は、亡くなった人がまだ生きているかのように、自然なポーズをとらせて撮影をしていたのでした。
睡眠は2度!
中世ヨーロッパなどでは一回寝て起きて、再び寝るという「二相睡眠」が一般的でした。
一回目の睡眠は日没後から真夜中までで、それから2~3時間ほど起きて、お祈りや読書、縫い物や薪割りなどをしていたそうです。
それが終わって、2回目の睡眠に入るのでした。
当時は寝る時間が比較的自由だったため、不眠症になる人は少なかったとされています。
血を抜き取れば病気が治る
これは、2000年以上の歴史がある、20世紀初のヨーロッパやアメリカで行われていた治療法でした。
この方法が良いと言われている理由は、血液を外に排出することによって、体にたまった不要物や有害物も一緒に取り除くことができると考えられていたのです。
当時は熱や下痢、風邪などの病気にこの治療法が使われていました。
だが、実際には何の効き目もなかった上、むしろ患者を弱らせるだけだったのです。
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