都内にある大手コンビニエンスストアチェーンの「ファミリーマート」の店舗に貼られた一枚の貼り紙が話題を呼んでいます。
その貼り紙には、来店客の「人種◯別と言わざるを得ない発言」に対する抗議の内容が書かれていて、ネット上では大きな反響を呼んでいます。
該当貼り紙は3月12日に剝されています。
だが、ツイッターなどでは、該当店舗の対応をサポートする書き込みが現在も続いているようです。
この貼り紙をツイートしたのは、30歳の芸人で、近くのバーで勤務しているツイッターユーザーの「ラーメン大好き石塚さん@HaruhiyaNishin」でした。
3月11日、該当ファミリマートの常連である石塚さんが店舗を訪れた際に、レジの横に貼られていたこの紙に気付いたとのことです。
貼り紙には、このような文言が書かれてありました。
「特定のお客様から人種◯別と言わざるを得ない発言がありました。今後このようなことがあれば◯別として強力に抗議いたします。またそのような方の来店は拒絶いたします」
新宿ゴールデン街にあるファミリーマートの張り紙!
この対応は正しい!
「差別として強力に抗議いたします」「来店は拒絶致します」
絶対に人種差別許せない。コンビニで一所懸命働いてる外国人労働者をなんだと思ってるんだ?
こんなやつ、見つけ次第、私は怒りますから覚悟してくださいね。 pic.twitter.com/C7ZKbF8d69ADVERTISEMENT — のめる石塚⊿⁴⁶(新宿のめる・はける) (@HaruhiyaNishin) March 11, 2019
石塚さんは都内で外国人の多いエリアに住んでいた経験があります。
そして、日頃から◯別的な言動には敏感だったこともあり、当時は「怒りを覚えた」と話しています。
石塚さんはすぐに貼り紙の写真を撮って、同日の午後2時42分にツイータにアップしたのでした。
該当ツイートは13日午前11時現在、いいね5万2000件、リツイート2万3000と大反響を呼んでいます。
コメント欄では、このような意見が多数見られました。
「外国人の日本で働いてる人って、カタコトの日本語と癒される笑顔で精一杯対応してくれるから応援したくなるし微笑ましいと思わないのかな?」
「バイトテロしてる日本人より頑張って仕事してる外国人を応援したい」
「彼らがいないと農業も漁業も酪農も観光も、コンビニも回らないんです。うちの近くのパン屋の店員さんはベトナムの娘さん。明るい笑顔でこちらは一日癒されてます」
「9割以上の方が理解を示してくださった」と、石塚さんが話しています。
また、「具体的にどんなことを言われたかについては、また傷つくと思って聞きませんでした」と、写真を撮った時のことを振り返っていました。
「“特定のお客様”と書かれた文言から、1人だけでなく、日常的におそらく何人かが嫌な気持ちになっていて、それを店長さんに伝え、ああいう措置になったのだと察します。異国の地で一生懸命働いている中で、傷つくことを言われるのはかわいそうですよ。人として、相手を思う想像力が欠如している」と、石塚さんが語っています。
現在の日本社会は、外国人労働者の存在が不可欠となっています。
コンビニエンスストアで働く外国人が多数いる中、該当店舗の対応は、“英断”だったとの声も多数見られました。
ファミリーマートの広報担当側に関しては、個人とプライバシーを配慮した上、「今回の件は把握しておりますが、誰が、どのようなことを言ったかについては差し控えさせていただきます」とコメントをしていました。
また、石塚さんはご自身の職場での話も語ってくれました。
「一緒に働いている日本人の女性店員さんは外国人の店員さんに『いやなことがあったら言うんだよ』と親切に接しています。私も『日本人、悪い人ばっかりじゃないからね』と言ったら笑顔で喜んでくれた。多様性を受け入れる社会に日本はなっていかなければ」