初めての出産で、難産の手術を迫られた母親の前に、顔を赤らめた院長が現れ、問題となっています。
問題を起こしたのは、愛知県豊橋市の産婦人科・小児科医院“マミーローズクリニック”の男性院長で、飲酒後に出産手術をしたとして、市保健所が注意喚起と改善を呼びかけていたことが、保健所などへの取材で判明しました。
院長は当日が出勤日と分かっていながら、飲酒したことを認めています。
乳児は頭部に血がたまり、肺や心機能が低下して一時生命の危機に瀕していました。
出産に立ち会った父親は「医師は赤ら顔で出産に立ち会い信じられなかった。人命を何だと思っているんだ」と話しました。
怒る父親に院長は「別に酔っ払うほど飲んでいないので、お茶代わりに飲んでいた」と答えました。
これを聞いた厚生労働省は「常識的に考えてあり得ない」と話しています。
父親は刑事告訴や民事訴訟も検討しているそうです。
父親によると、7月25日午前5時半ごろ、母親の陣痛が強くなり、かかりつけの同院を訪れました。
午後7時ごろ、分娩室に移り、午後8時ごろ、赤い顔でアルコールのにおいがする院長が現れたということです。
毎日新聞は当時のやり取りの音声データの提供を父親から受けました。それによると、飲酒したのかを問い詰める父親に対し、院長が「ビールは飲んでましたよ」「僕はいつも飲んでいました」と説明している内容でした。
副院長は父親に対し、「処置に問題はなかったと思う」と話したそうです。