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今、改めて振り返る!酒鬼薔薇事件とは何だったのか?


中学生が犯した猟奇的な事件「酒鬼薔薇事件」は、当時日本中に衝撃を与えました。当時の酒鬼薔薇聖斗は今、成人しており本を出版するなどしてまだ世間を騒がしています。改めて「酒鬼薔薇事件」を振り返りながら、彼の人物像に迫ります。

犯人の少年は何歳になった?

事件が起きたのは1997年でした。それから20年以上が経過しており、2017年に酒鬼薔薇聖斗は34歳になっています。あれほど残虐な事件を起こしたのにもかかわらず、今は社会生活を送っているものだと予想されます。なぜ死刑になっていないかと言うと、やはり少年法の存在が大きいと言えるでしょう。

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未成年のときにどれだけ凶悪な犯罪に手を染めても、成人していないからという理由で保護されます。もちろん少年刑務所に入るということは当然ですが、そこで更正したと見なされればまた塀の外へと出ることができます。少年法の前提として「そこまで非道な犯罪を子供が犯さないだろう」というものがあるのかもしれません。子供は純真無垢な存在という前提があるのです。その考えは酒鬼薔薇聖斗に通用しませんでした。この事件をきっかけに「少年法を見直すべきだ」という議論が起こるようになりました。point 283 | 1

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犯人の母親について

「文芸春秋」によると、酒鬼薔薇聖斗は母親と健全な関係を築いていなかったようです。子供は生まれて数年の間に母親に甘えて密着する時期を迎えます。このときに「愛着」を築くことができれば、精神が安定しやすいと言われています。しかし何らかの理由で引き離されるなどすると、人間関係を築くことができなくなったり何かと支障をきたします。

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なぜか酒鬼薔薇聖斗の母親は、彼が生まれて10ヶ月目の段階で離乳を強行しました。精神科医はこのことが、のちの事件につながった可能性があると示唆しています。愛着が得られなかった人たちは、「愛着不形成」となり、非行に走りやすいのです。

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これはNHKの「クローズアップ現代」で特集されていましたが、16歳の少女が広島の山中で殺人に手を染めるという事件がありました。残忍な事件なので知っている人も多いと思いますが、彼女もやはり「愛着不形成」だったと言われています。このことと照らし合わせても、酒鬼薔薇事件には母親の教育の問題が深く関わっている可能性が高いという見方ができます。

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彼が生み出した絵

アメリカでは日本よりも頻繁に猟奇的な殺人が起こります。一説には農耕民族よりも狩猟民族の方がシリアルキラーを生み出す可能性が高いと言われています。「連続殺人鬼」としてアメリカ犯罪史に名を残すジョン・ウェイン・ゲイシー。彼は魅力的な絵を描く人間としても有名でした。

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ゲイシーが描いたピエロの絵はあのハリウッドスター、ジョニーデップが買い取ったことでも話題となりました。酒鬼薔薇聖斗も絵の才能に恵まれており、いくつかの作品を残しています。それらの作品は不気味で不安を覚えるような絵とも言えます。猟奇殺人は通常の神経では行うことができません。そのような犯罪をしてしまう人間の作品は、異様でありながらもどこか人を魅了するものが多いと言えます。

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出所後に出版された「絶歌」

出所してから彼が出した本「絶歌」は、猟奇的殺人を犯した人間が本を出版したというセンセーショナルさからかなりの売り上げとなりました。しかし誰が読んでも感じるのは、その自己顕示力の強さ。そこはかと漂ってくる幼稚な自己愛に辟易する人も多かったようです。

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まとめ

あの事件から20年以上が経過したものの、未だに酒鬼薔薇聖斗は生き続けています。もしかすると我々のすぐ近くで生活している可能性があります。猟奇的な犯罪は制御できず繰り返されるというデータが出ています。このまま何も起こさずにいてくれたらいいのですが、「もし彼がかつてと同じような状態になったら?」と考えると恐怖を感じずにはおられません。

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