この時季、流行する病気といえば”インフルエンザ”ですが、同じころに流行期を迎える通称“うんこ系疾患”、ノロウイルス感染症があります。
ノロウイルスかかりました
— はづき (@hazuki000312) December 9, 2019
おはよぉぉぉ
人生2度目のノロウイルスになってダウンしてます…?
上からも下からも大洪水なのでそれに対応出来るトイレを作ってくれる方募集?♂️
冗談はさておき早く治します…? pic.twitter.com/TXpf7jgmC5ADVERTISEMENT — 綾波の優利 (@kurochan_9191) December 5, 2019
インフルエンザに関してはワクチンや抗インフルエンザ薬による治療など、ある程度の対処法があるのですが、ノロウイルスに関してはワクチンもなければ薬もないため、話題性に欠けメディアでもあまり取り上げられない病気です。
みなさんは、ノロウイルスに関してどれだけご存じでしょうか。
ノロウイルスとは、嘔気・嘔吐と下痢を主症状とする急性胃腸炎の原因ウイルスのひとつです。ノロウイルスによる急性胃腸炎は年間を通してみられますが、特に10月から4月頃までの秋口から春までに流行する傾向があります。
【ノロウイルス食中毒警戒情報を発令しました】
神奈川県は、12月9日にノロウイルス食中毒警戒情報を発令しました。消費者や食品等事業者に対して食中毒予防の注意喚起を行っています。詳しくはこちらhttps://t.co/YAUkJE4igaADVERTISEMENT — 神奈川県庁生活衛生課 (@Kana_shoku) December 10, 2019
【ノロウイルス食中毒の予防について】
冬期はノロウイルスが流行します。
ノロウイルス予防の基本は手洗いです。石鹸を用い、30秒以上洗いましょう☆
また、年末にかけ餅つきを行う機会が多くなります。
餅つきの際はリーフレットを参考にノロウイルス食中毒に注意し、楽しい時間にしましょう♪ pic.twitter.com/oQfjQJVNqFADVERTISEMENT — 茨城県 (@Ibaraki_Kouhou) December 8, 2019
また、成人はもちろんのこと、乳幼児にも流行することがあり、全年齢層における胃腸炎を引き起こす主要原因ウイルスに挙げられます。特に体力の低下した方や、基礎疾患を持つ方、小児においては重症化しやすいです。また、ノロウイルスは感染性胃腸炎の原因ウイルスとしてだけではなく、食中毒の原因としても重要です。感染力は非常に強く、病院や老人ホーム、保育所等での集団発生例をみることもまれではありません。
ノロウイルスの感染ルートというと、牡蠣(かき)のような二枚貝を非加熱で食べた時が有名ですが、二次感染、つまり、すでにノロウイルスに感染した人からトイレや配膳を通して感染してしまう可能性も高く、生の貝を食べたなど、何か思い当たる食べ物が無い場合は、圧倒的にこの可能性が高いと言われています。
ノロウイルスは、体内に取り込まれてから2日ほどで嘔吐が始まり、下痢や腹痛が3日程度起きることが一般的とされています。
ノロウイルスは脱水症状さえ予防できれば、それだけで命を奪われるようなことはありません。重要なことは、それ以上感染を拡大させない「予防の意識」です。ノロウイルスは不顕性感染と呼ばれる「症状が出ないけど感染している人がいる」状態があるため、人と触れる職業や配膳に関わる職業の人は流行期に症状がなくても、いつも以上に清潔を保つよう意識し、マスクやエプロンを装着するなどの予防策を徹底する必要があります。ノロウイルスは症状が改善してからも1週間から2週間は体の外に菌を出し続けると言われているため、油断は禁物です。
また、「ノロウイルスにはアルコール消毒が効かない」ことが知られています。嘔吐や下痢を起こした後の消毒には、「次亜塩素酸ナトリウム」の入った洗剤や消毒液を使う必要があります。
今年も流行していることから、皆さんもくれぐれもお気をつけください。