2月13日、歌手の槇原敬之容疑者(50)が覚せい剤取締法違反の容疑で警視庁に逮捕されました。自宅マンションで覚せい剤およそ0.
083グラムを所持していた疑いです。槇原敬之容疑者は1999年8月にも覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けています。
依存する薬物が何であれ、その根底にあるのは依存しやすい性格傾向です。これには、さまざまな要因がからんでいるのですが、最も重要なのは、つらい出来事があっても弱音を吐けず、他人に頼れないことです。皮肉なことに、他人に依存できないからこそ、薬物に依存するしかなくなるのです。
槇原敬之容疑者はテレビなどで見せるソフトなイメージとは裏腹に、感情の起伏が激しいことでも知られていました。
楽曲制作に携わったことのある音楽スタッフは「会議中に怒りだすと机をひっくり返したり、コーヒーの入った紙コップを投げ付けたり。接し方が難しかった。」と明かします。音楽へのこだわりが強く、「職人」として妥協を許しません。ゆえに、自分の思い通りにいかないと「こんなんでCDを出せるか!」と声を荒らげることもあったといいます。
他人に依存できないのは、プライドと孤立のせいであることが多いようです。一流のアーティストが薬物に走ることが少なくないのは、プライドが高いうえに孤立していて、重圧に苦しんだり、作品制作に行き詰まったりしても、誰にも相談できないからでしょう。こうした傾向に気づくためにも、自分自身が依存症であることを自覚し、きちんと治療を受けるべきです。
男性ソロ歌手のアルバム総売上枚数歴代1位。98年度の高額所得番付では推定所得約4億円に上りました。希代のヒットメーカーとして重圧を感じ続ける中、心の支えとなったのが愛犬の存在です。
槇原敬之容疑者は無類のフレンチブルドッグ好きだそうです。一時、8匹飼っていたうち、ほとんどがフレンチブルドッグだったそうです。現在も公式ツイッターの自己紹介欄でイヌ2匹とネコ1匹を飼っていることを明かしています。11年には「犬はアイスが大好きだ」という楽曲を発表しました。冷蔵庫から持ってきたアイスをイヌたちに分け合う光景を歌いました。歌詞に「Dogは逆さまから読むと“GOD”になると気づいたんだ」とつづりました。神のような存在である、癒やしを与えてくれるイヌに囲まれていても、心は満たされていなかったのかもしれませんね。