人気俳優の新田真剣佑(24)が、所属する芸能事務所「トップコート」を来年4月末で円満退社し、本格的に海外進出することがスポーツ報知の取材で判明した。退社後は日本での俳優活動を休止し、来年5月に海外で映画撮影に参加する予定。父で俳優の千葉真一(81)が世界的に活躍しているが、新田も「世界に通用する映画俳優に」という夢の実現に動き出す。
世界的アクションスターを父に持つ新田、今回の決断は家族の影響が大きそうだ。父はハリウッド進出の先駆者的存在として知られるアクションスターの千葉。60年代後半から「サニー千葉」の愛称で世界的に活躍し、クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」(03年)では出演のほか、アクション指導も担当した。ハリウッドのあるロサンゼルスで生まれ育った新田は、2014年春から日本で芸能活動を開始したが、デビュー当時のスポーツ報知のインタビューで「最終的には世界、ハリウッドで活躍したい」と父のような国際的スターへの憧れを語っていた。
関係者によると、新田が来年5月に海外で撮影される映画に出演することが決定した。コロナ禍の影響で撮影スケジュールの変更も想定されるが、「新田さんが、この撮影を優先するために日本の俳優活動を休止したいと申し出たそうです」と関係者は明かした。
そんな新田、15年には米映画「Take a Chance」に主演し、米映画「パシフィック・リム:アップライジング」(18年)で重要な役どころを熱演した。歌手としても、グラミー賞に輝いた3人組ユニット「ザ・チェインスモーカーズ」の代表曲「クローサー」を史上初のオフィシャルカバー。日本語と堪能な英語を駆使した美声にも注目が集まるなど、多彩な才能を発揮している。
来年以降、新田は主演作の「ブレイブ―群青戦記―」(来年3月12日公開)を始め、「名も無き世界のエンドロール」(来年1月29日公開)、「るろうに剣心 最終章 The Final」(来年4月23日公開)と3本の映画公開を控える。邦画単独初主演作となる「ブレイブ―」は、憧れの存在だった三浦春馬さん(享年30)と共演した思い出の作品。新田は三浦さんとの共演を「僕の役者人生で大切な、忘れることのない経験で、宝だと思う」と語った。
CINRA.NET来年4月末までは、国内で映画のプロモーションなどを精力的に行う予定。
◆新田 真剣佑(あらた・まっけんゆう)1996年11月16日、米ロサンゼルス生まれ。24歳。14年春から日本で芸能活動を開始。15年、テレビ東京系ドラマ「保育探偵25時~花咲慎一郎は眠れない!~」で俳優として本格始動。16年1月「花より男子」で初舞台。主な出演作はTBS系ドラマ「仰げば尊し」(16年)、映画「劇場版コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」(18年)など。特技は英語、水泳、空手、レスリング、乗馬、ピアノ、フルート。弟は俳優の眞栄田郷敦(ごうどん)。