菅前首相の退陣から岸田文雄首相誕生という政局の中で最も干されたのは、二階俊博前幹事長率いる二階派です。

今、閣僚や党役員人事で干され続けた二階さんは、安倍晋三元首相へ恨みを抱いているといいます。

 

 

 

選挙区で自民党系の候補が被ってしまうケースがよくありますが、そのほとんどに二階派所属の議員が絡んでいました。

自派閥の現職議員に他派閥が割って入ろうとすると、現職優先と言い、その逆だと勝った方に推薦を出すと言って、ルールがころころ変わることに、安倍さんは相当な不満がたまっていました（二階さんを幹事長に選んだのは安倍さんなんですけど…。）

 

 

安倍さんは、二階さんを切って岸田さんに移ろうとしましたが、二階さんにプレッシャーをかけられ、なかなか切れなかったといいます。

安倍さんが電撃で退陣した後、素早く菅さんに乗り換えた二階さんは、その後の人事でも権利を勝ち取りました。

 

 

無派閥の菅さんにとって二階さんの支援は相当助かるものだったらしく、いつしか、菅さん＝二階さんになりました。

そのせいで、どんどん下がっていく内閣支持率の原因として二階さんの名が挙がってしまったのです。

 

 

党内で二階さんに対する不満が溜まっていく一方で、『ポスト菅』として岸田さんが手を上げる際、二階さんは猛反対。

しかし、党内で二階派以外に反対する勢力はおらず、意味のない反対となってしまいました。

 

 

二階さんは岸田さんが自分で考えて行動をしているとは思っておらず、安倍さんが後ろで動かしていると見たそうで、

「あれだけの長期政権をやれたのは誰のおかげだと思っているんだ。それなのに安倍は何の挨拶もない。というかこれまで1度も感謝を申し述べたことがないんだ」と不満をぶつけました。

 

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