薬物容疑で逮捕されたピエール瀧、沢尻エリカ、そして所得隠しにより活動自粛を発表した徳井義実といったように、相次ぐ大河ドラマ出演者の不祥事にNHKも頭を抱えている中、11月20日の定例会見にて、キャストの事前の確認を強化する考えを示しましたが、どうやらNHKにはキャスティングの基準が明確にあるといわれています。
キャスティングの際の事前確認の強化を発表したNHK
NHK・木田幸紀放送総局長の定例会見が11月20日に都内の同局で行われました。大河ドラマ出演者の不祥事で放送に影響が出る事態が相次ぐ中、キャスティングについて、事前の確認を強化する考えを示しています。来年スタートの大河ドラマ「麒麟がくる」に出演予定だった沢尻エリカが逮捕されたことで、作品の撮り直しおよび出演者差し替えに時間が無いだけに、今後のキャスティングに対する慎重な事前確認がより必要になってきます。
大河ドラマといえば、今年の3月に「いだてん」に出演予定だったピエール瀧が同じ薬物容疑で逮捕されたことで、急遽代役で撮り直しの事態に見舞われました。さらに、10月には、日本女子バレーボールの大松博文監督を演じているチュートリアル・徳井義実の所得隠しが判明し、これに関しても可能な範囲内で再編集に追われているとのこと。もはや「NHK潰し」「呪われている」と言われている大河ドラマには同情せざるにはいられませんね。
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NHKには明確なキャスティング基準が存在する?
とはいっても、NHKでは以前から明確なキャスティング基準が存在しているといいます。例を挙げれば朝ドラのヒロインをキャスティングする場合、基本はオーディションで選ぶそうですが、視聴率が取れそうな売れっ子女優を脚本家が指名したりするケースもあるようです。例を挙げれば、広瀬すず、有村架純はオーディションではなく、すでに名が知れた女優として抜擢されたといわれています。
さらには、男性の俳優のキャスティングについては、イケメン枠が決まっているそうで、特に2010年以降は、仮面ライダーに出てくるイケメン俳優を朝ドラ出演俳優に起用するといった傾向にあるんだとか。というのも、戦隊モノは子どもだけではなく、その親も見ることが多いことから、お母さん層を集めるべく、女性プロデューサーが起用を始めたといいます。
キャスティングの際に薬物検査は必須か?
しかし、このような明確なNHKのキャスティング基準はあるとはいえ、相次ぐ大河ドラマ出演者の不祥事により、今後は「薬物検査の義務付けも必要なのでは」といった声もあります。これには木田放送総局長も「所属事務所を通して事前に確認しているが、それでもこういうことが起きている」と、防ぎようがなく困っているとのこと。今後はヒアリングのみならず、検査を実施することは必要かもしれませんね。
まとめ
このように、大河ドラマだけでも3人も不祥事を出しているというのは極めて稀なことですが、薬物検査だけではなく、徳井義実のような不祥事を防ぐべく、信用情報などの確認、さらにはキャストの過去についてもあらかじめ確認をしていく必要があるのかもしれません。クリーンなイメージを守りたいNHKにとっては死活問題でしょう。