ここ最近、都内では、“行方不明”になった人たちの情報が飛び交っています。
「原宿のとあるアパレルショップから1人の店員が消えた。全然出勤していないみたい。その前には、どう考えても症状が出ていた」
「銀座の老舗クラブで働く女性もここ最近、店に姿を見せなくなった。体調が悪そうだったが、店側が女性を自宅待機にさせているらしい」
行方不明の2人とも新型コロナウイルスの感染が疑われる症状が出たが、医療機関で検査を受けていないとのこと。ひたすら自宅で“隔離”を続け、症状が治まるのを待ち続けているというのです。ウイルス拡散の恐怖が広がるなか、この2人のような人は決して例外ではないと思えます。
2月21日、北海道・富良野町に激震が走りました。小学生の兄弟2人が、新型コロナウイルスに感染したのです。
「中国の研究チームが“子供には感染しにくい”と発表していただけに、関係者は大きなショックを受けました。兄弟は町内の中富良野小学校に通う小5と小3で、海外への渡航歴はなく、新型肺炎患者との濃厚接触も確認されていない。現時点(2月25日)で感染経路は不明です」と地元の記者も話しています。
ではどこから感染したのでしょうか?しかし、現在も感染経路が明らかになっていない状況です。
実際、隠れ感染者のみが感染拡大を進めるのではないとも言えます。隠れ感染者をどうするかの前に国の無策をどうにかするべきと思います。
2月22日には、ダイヤモンド・プリンセスの船内待機期間を終え、クルーズ船から下船した栃木県在住の60代女性の感染が明らかになりました。
彼女は下船前の検査で「陰性」でした。
「女性は下船後、バスで横浜市内の駅に行き、自宅最寄り駅まで電車で移動し知人の運転する車で帰宅しました。その間に他人に感染させている可能性もあり、政府の見通しが甘かったと言わざるを得ない。しかも政府は下船した乗客のうち23人がミスで検査を受けていないことを認めました」と話しています。
体調不良でウイルス検査を受けようとしたが、たらい回しにされたという報告もありました。
「検査対象になるのは37.5℃以上の発熱、入院が必要な肺炎が疑われる場合と、濃厚接触者や流行地域への渡航歴がある人物です。ただ、検査するかどうかは医師の判断に任されるため、診察を拒否され、感染症専門病院を紹介された人もいる。検査の要件が厳しいため、すぐに受診できない状況が続いています」とも話しています。
今、隠そうとする人が検査を避け、検査を望む人が受けられない状況に感染拡大のリスクは増すばかりの状況になっています。
このままでは新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ぐのはかなり困難だと思います。一刻も早く政府は対策をうって発表していただきたいところです。